「信頼関係って、どう築けばいいの?」
ミニチュアダックスと暮らし始めた方が、最初にぶつかるのがこの疑問かもしれません。
この記事では、ミニチュアダックスの特性も踏まえながら、信頼関係を築くための具体的なステップや注意点、そしてうまくいかないと感じたときのヒントまでを丁寧に解説します。
飼い主と犬、どちらかが無理をするのではなく、自然な形で“安心して任せ合える関係”を目指すためのガイドです。
Contents
【目次】
- なぜ「信頼関係」が犬との暮らしにとって大切なのか?
- 迎える初日〜最初の1週間でやるべきこと
- 信頼関係を築くための【7つのステップ】
- やってしまいがちな「NG行動」と、その理由
- ミニチュアダックスならではの「信頼構築のコツ」
- 信頼関係が育ったら見える変化
- 信頼関係に“壁”を感じたときの対処法
- トラストブリーダー・Schildkroteが考える「本当の信頼関係」
なぜ「信頼関係」が犬との暮らしにとって大切なのか?
犬との暮らしにおいて、信頼関係はすべての土台となるものです。
特に、繊細な性格を持つことが多いミニチュアダックスにとっては、「安心できる相手」と感じられるかどうかが、その後の行動や性格の形成に大きく影響します。
信頼関係とは、「言うことを聞かせる」ものではありません。
むしろ、「この人のそばなら安心」「この人の指示なら従ってみよう」と、犬の側から自然に距離を縮めてくれる状態を指します。
ミニチュアダックスは、もともと狩猟犬として人と密に協力してきた犬種です。
そのため、飼い主との関係性に対して敏感で、良くも悪くも心の距離がそのまま行動に表れやすい特徴があります。
迎える前から、犬にとっての「安心」とは何かを意識しながら準備することも、信頼関係づくりの第一歩です。
迎える初日〜最初の1週間でやるべきこと
犬との関係性は、「初対面のときの印象」が意外と重要です。
- 安心できる空間を準備する
できるだけ静かで、見通しの良い場所にハウスやベッドを置きましょう。においのするもの(ブランケットなど)を入れておくと安心感が増します。 - 無理に触らない・距離を詰めない
「可愛くてたまらない」という気持ちはとても自然ですが、初日から抱っこや声かけを頻繁にするのは、逆に緊張を与えてしまうことがあります。 - 名前を呼ぶ・アイコンタクトを取る練習
反応がなくても大丈夫です。まずは自分の名前が「優しい声」と結びつくように、穏やかな声で繰り返し呼んであげましょう。
この時期は「信頼の貯金期間」です。焦らず、犬の様子に合わせて丁寧に接してあげましょう。
信頼関係を築くための【7つのステップ】
信頼関係は、日々の積み重ねによってゆっくりと育っていきます。以下の7つのステップは、どれも「特別な技術」ではなく、今日から実践できることばかりです。
- 安心できる環境をつくる
大きな音や急な変化をできるだけ避け、落ち着ける「居場所」を整えてあげましょう。 - 怖がらせない・怒鳴らない
失敗しても大声を出したり、急に叱ったりしないこと。恐怖では信頼は育ちません。 - 名前を呼んで褒める
名前に反応したらすぐに褒める。「名前=良いことがある」が自然と定着します。 - 一貫した態度を保つ
その日その日で態度が変わると、犬は混乱してしまいます。ダメなことはいつもダメ、褒めるポイントも一定に。 - アイコンタクトとスキンシップを大切に
軽く目が合ったときに微笑んだり、やさしくなでるだけでも十分です。 - 一緒に遊ぶ時間をつくる
ボール投げ、ひっぱりっこなど、犬が「楽しい!」と感じる遊びで気持ちを共有することは、信頼を深める最短ルートです。 - その子のペースを尊重する
触れ合いの時間も、散歩も、学びのスピードも、「その子らしさ」を尊重してあげることが大切です。
やってしまいがちな「NG行動」と、その理由
信頼関係を築こうと頑張る中で、無意識に逆効果になってしまう行動もあります。
- 叱るタイミングや基準がバラバラ
日によって「許す」「叱る」が違うと、犬は混乱します。 - “嫌がるから触らない”は逆効果になることも
抱っこや撫でることに慣れていない犬は、最初は嫌がることがあります。
ですが、「嫌がったからやめる」のではなく、将来の健康管理や社会性のためにも、人の手に触れられる経験を少しずつ積ませることが大切です。
スキンシップは、犬に“我慢を覚えてもらう機会”でもあります。
犬の様子を見ながら、飼い主主導で落ち着いて習慣づけていく姿勢が信頼関係につながります。 - 過度な気遣いで主導権が逆転
「嫌がるからすべて避ける」という姿勢は、かえって犬に「自分が決めていい」と学習させてしまい、わがままが助長されてしまいます。
ミニチュアダックスならではの「信頼構築のコツ」
- 警戒心と好奇心のバランスが絶妙
臆病な一面がありつつ、新しいものへの興味も強いのがダックスです。慎重に、でも前向きに導く工夫が大切です。 - 音に敏感なので、声のトーンにも注意
特に高い声や急な音に反応しやすいため、優しいトーンを意識するだけでも安心感が高まります。 - 飼い主への依存性が強い
一度信頼を築くと深い絆ができる一方で、甘やかしすぎると依存に変わることも。バランスの取れた接し方を意識しましょう。
信頼関係が育ったら見える変化
信頼が深まると、犬の表情や行動にも変化が現れます。
- 飼い主の声に落ち着いて反応するようになる
- 不安吠えやいたずらが減ってくる
- 指示を聞くようになり、しつけもスムーズになる
- 他の犬や人に対しても落ち着いた態度を取りやすくなる
信頼関係は、暮らしやすさだけでなく、犬の社会性や幸福感にもつながる大切な要素です。
信頼関係に“壁”を感じたときの対処法
どんなに丁寧に接していても、「なんだか距離を感じる」「嫌われてしまったかも…」と感じることはあります。
- まずは「うまくいっていない」ではなく「少し時間が必要なんだ」と捉えることが大切です。
- 「できていないこと」に注目するのではなく、「できている小さなサイン」に気づいてあげましょう。
- その子の性格や、これまでの育ち方が影響していることもあるので、自分を責めず、時には専門家に相談するのも一つの手です。
トラストブリーダー・Schildkroteが考える「本当の信頼関係」とは
私たちSchildkrote(シルトクレーテ)は、ダックスフンドという犬種の本質を深く理解し、その生涯にわたって「人と共に生きる喜び」を引き出すことを目指しています。
信頼関係とは、単に「仲良くなること」ではありません。
人がリードし、犬が安心して従える関係性こそが、本当の意味での信頼関係だと私たちは考えています。
そのために、私たちは以下の3つの軸を大切にしています。
- 「生まれる前」からの準備
性格の安定した親犬から、健康で穏やかな気質を受け継げるよう計画的な繁殖を行い、犬の“育ち”を根本から整えます。 - 「引き渡す前」の育成環境
適切な社会化、生活音への慣れ、信頼を学べる人間との接し方などを、子犬のうちから意識的に経験させます。 - 「引き渡した後」も一緒に考える姿勢
信頼関係は時間と共に深まるものです。だからこそ、私たちはお迎え後のフォローにも力を入れ、長く相談できる関係性を築いています。
私たちの願いは、一頭一頭のダックスが、「この人と暮らせて良かった」と心から思える毎日を送ることです。
その第一歩として、「信頼を築く」という今日の一歩が、きっと未来の喜びにつながっていくと信じています。
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