-----------------------------------------------------------------------------------

日本は世界でも一番と言っていい程に様々なタイプ、系統の
カニンヘンダックスが存在しております。
それはミニチュアの歴史が大きく関与しているからです。

日本のミニチュアの歴史はカニンヘンよりもずっと古く、
流行り出した最初の頃はアメリカからの輸入犬が基礎となりました。
その頃から現在でもアメリカのダックスは輸入され続けて
おりますが、1990年代よりイギリスダックス時代に
突入します。

多くのイギリスダックスが輸入され、
ほとんどのミニチュアダックスにイギリスの血液が
入っていたのではないでしょうか。

また同じ頃にオーストラリアのダックスも数多く輸入されました。
そして1990年代後半から2000年代にかけて
ミニチュアダックスの一大ブームが巻き起こりました。

一時は1年に10万頭を超える出産登録もあり、
日本全国にミニチュアダックスは広まりました。
そのほとんどがイギリス、アメリカ、オーストラリアの
系統、又はその血液が入っていたと思います。

日本人のほとんどがミニチュアダックスと言えば
その系統のダックスを想像するのはその為です。
当時の私の頭の中のダックス像もそうでした。

1990年代後半、初めてドイツのダックスの写真を
見た時には、「これダックスですか?」と言う程でした。
それほどドイツのダックスは見た目が違い、衝撃を受けました。

カニンヘンの歴史~でも述べた通り、1995年に
初めてドイツのカニンヘンが輸入され、そこから
カニンヘンダックスの登録頭数は増えて行きました。

しかしながらドイツ純血のカニンヘンはまだまだ数が少なく、
ドイツ原産のカニンヘンダックスにも関わらず、
ドッグショーに行っても目するカニンヘンは
イギリスやアメリカタイプがほとんどで、
イギリスやアメリカタイプにドイツ純血ダックスを
交配したドイツ系カニンヘンが少しいる程度でした。

見た目の違うドイツのカニンヘンは日本の
ドッグショーではなかなか評価がされず苦しい時代も
ありましたが各ブリーダーの努力により少しずつ
評価され、現在ドッグショーではかなりの頭数が出陳されております。

こう言った歴史により、日本にはドイツ純血、
ドイツ系の他にもイギリス純血やイギリス系、
アメリカ純血やアメリカ系、様々な系統が入った系統も存在します。