ワールドドッグショー2009 スロバキア研修記

── 世界レベルの空気を、肌で感じた日々

はじめに

2009年10月、スロバキアの首都ブラチスラヴァで開催された「World Dog Show」。私は犬を連れてではなく、“学び”を目的に足を運びました。まだ海外チャレンジに踏み出す前、世界の基準を肌で確かめたい──その一心でした。

WDSポスター

世界最大規模のドッグショー──2009年ブラチスラヴァ大会の公式ポスター。



ヨーロッパのショー文化との出会い

初めて踏み入れたヨーロッパのショー会場は、まさに刺激の連続。会場への書類検査は非常に厳格で、そして何より圧倒されたのはエントリー数の多さ。世界中から選ばれた犬と人が集まる、まさに“本物の舞台”でした。

会場の風景

会場全体の雰囲気。広大な空間に無数のリング。


リングの視察

リング内をスーツ姿で見学。現場での学びを肌で吸収。


印象に残る犬たち、そして人たち

オーナーハンドラーが多く、犬のクオリティが重視される文化に感動しました。BOBに選ばれた犬たちはどれも一級品。世界基準を目の前で体感できた瞬間でした。

審査風景1

リングでの真剣勝負。派手な演出よりも、犬そのものの質が問われる。



審査風景2

色んな国からエントリーされたダックスたち。


並ぶダックスたち

各国から集まったダックスフンドの精鋭たち。世界のトップレベルがここに。



写真が物語る瞬間たち

心から人と犬の関係性、そして国境を超えた絆のようなものを実感できたように思います。

カフェでの交流

ヨーロッパのブリーダーと。交流は今も続く大切な縁。


仲間との語らい

言葉は違えど、犬への愛は共通。語り合うことで得られるものがある。



集合写真

ヨーロッパの仲間たちと。世界への道が、この一歩から始まった。


その後の自分へ与えた影響

この経験は、単なる視察では終わりませんでした。

2年後にはドイツ・ブンデスジーガー展に出陳し、BOBを獲得。
さらには、ワールドウィナーの称号を手にするまでに──

そのどれもが、あの2009年、スロバキアで得た「肌感覚の世界基準」なしには到達できなかったと思います。

おわりに

「まだ挑戦するには早いかもしれない」
そう思っていた自分にとって、この旅はまさに“火を灯す研修”でした。

あの日見たリングの緊張感、犬たちの躍動、そして世界のブリーダーの眼差しは、今も私の中で生き続けています。

今、私が世界の舞台で再び挑み続けられるのは、あの一歩があったからこそ。

── あの時の刺激と出会いに、心からの感謝を込めて。