目次

  1. ドッグショーとは?その目的と役割
  2. ドッグショーに出場するには?
  3. 審査では何を見るのか(6つの評価基準)
  4. ダックスフンド特有の審査ポイント
  5. 見学を楽しむためのマナーと持ち物
  6. ドッグショーの年間スケジュールと楽しみ方
  7. ドッグショーを通してダックスフンドをより深く知る
  8. トラストブリーダー・シルトクレーテの視点で見るドッグショーの意味

1. ドックショーとは?その目的と役割

ドッグショーと聞くと「犬の美しさを競うコンテスト」という印象を持つ方も多いでしょう。
しかし本来の目的は、犬種が持つ“理想的な姿”を守り、次の世代に正しく受け継ぐことです。

犬種標準(スタンダード)という、体型・毛質・動き・性格まで細かく定めた基準があり、ドッグショーではこの基準にどれだけ近いかを審査します。

ダックスフンドの場合、もともとアナグマやウサギを巣穴から追い出す猟犬でした。胴長短足の体型や、地面すれすれでも力強く動ける骨格は、見た目の特徴であると同時に実用的な理由に裏付けられています。
こうした“犬の歴史”や“本来の役割”を守ることも、ドッグショーの大切な役割なのです。


2. ドッグショーに出場するには?

出場条件

飼い主(出陳者)の条件

  • JKCのクラブ会員であり、会員期限が有効であること。
  • ハンドラー(犬を引く人)は、JKCクラブ会員またはその家族に限られます。

出陳する犬の条件

  • JKC会員が所有する登録犬(血統書付きの犬)であること。
  • 公認の犬種であること。
  • 去勢・避妊手術をしていない、繁殖能力のある犬であること。
  • 健康上の問題(皮膚病、感染症など)がないこと。
  • 噛み癖がなく、性格的に過度に攻撃的または臆病ではないこと。
  • ドッグショー当日、発情していないこと。
  • チャンピオンシップショーに出陳する場合は、マイクロチップやタトゥーによる個体識別登録がされていること。

出場には事前申し込みが必要です。開催情報はJKC公式サイトや愛犬クラブの案内で確認でき、申込方法は郵送やオンラインなどがあります。出陳料は5千円〜1万円程度。

ハンドラーとは?
審査中に犬を引いて歩き、魅力を引き出す人をハンドラーといいます。飼い主が務める場合もあれば、プロに依頼することもあります。ハンドリングの技術は犬の印象を大きく左右します。


3. 審査では何を見るのか(6つの評価基準)

  1. タイプ(犬種らしさ)
    • その犬種が本来持っている、理想とされる特徴をどれだけ備えているかを評価します。犬種標準書(スタンダード)に記載されている、その犬種固有の顔立ち、体つき、性格などを総合的に見て、その犬種らしさ、つまり「タイプ」が表現されているかどうかが問われます。
  2. サウンドネス(健全性)
    • サウンドネス (Soundness): 骨格構成や歩様が健全であるかを評価します。関節や筋肉のつき方、歩くときの安定性や力強さなどが審査対象です。健康で丈夫な体つきで、その犬種の役割(例:牧羊犬、猟犬など)に適した運動能力があるかどうかが重要視されます。
  3. クオリティ(質)
    • 犬全体の質の高さを評価します。毛質、毛色、肌の状態など、一つ一つのパーツの美しさや完成度を見ていきます。タイプやサウンドネスといった基本的な要素に加え、その犬が持つ独自の魅力や洗練された雰囲気が、この「クオリティ」として評価されます。
  4. バランス(全体の調和)
    • 犬の各パーツが全体として調和しているかを評価します。頭部の大きさ、胴の長さ、足の長さなどが、犬種標準に照らして均整がとれているか、そして犬全体として美しいシルエットを形成しているかがポイントとなります。
  5. コンディション(健康状態)
    • 犬の健康状態や手入れの良さを評価します。適正な体重かどうか、毛艶が良いか、筋肉がしっかりついているか、清潔に保たれているかなど、日頃の飼い主さんの管理が審査に影響します。犬が最高の状態(コンディション)でリングに立てているかが重要です。
  6. ショーマンシップ
    • ハンドラー(犬を引く人)と犬のチームワークや、犬がリングでどれだけ魅力をアピールできているかを評価します。ハンドラーの指示に犬が従い、自信を持って堂々と振る舞っているか、また、ハンドラーが犬の魅力を最大限に引き出せているかが審査の対象となります。

4. ダックスフンド特有の審査ポイント

骨格と体型

  • 胴長短足でありながらバランスが取れていること。
  • 胸の深さと容量が十分であること。

歩様(動き方)

  • 滑らかで力強い動き。
  • 背線が安定し、前後肢が連動している。

毛質・毛色

  • FCI標準で認められた毛色・パターンであること。
  • 光沢・密度・手入れの行き届き具合も評価。

5. 見学を楽しむためのマナーと持ち物

マナー

  • リング(審査エリア)に近づきすぎない。
  • フラッシュ撮影は禁止。
  • 出場犬やハンドラーへの声かけはタイミングを選ぶ。

持ち物

  • カメラ、メモ帳、飲み物。
  • 天候・季節に応じた服装。
  • 犬連れの場合は会場の規定を事前確認。

6. ドッグショーの年間スケジュールと楽しみ方

  • 全国規模の「本部展」は迫力とレベルの高さが魅力。
  • 地域クラブショーは距離が近く、学びやすい。
  • 午前中は犬も集中力が高く、美しい動きが見られることが多い。

7. ドッグショーを通してダックスフンドをより深く知る

見学は、理想的な犬種像や健康的な姿勢・歩様を学ぶ絶好の機会です。
自分の愛犬を客観的に見つめ直すきっかけにもなりますし、「うちの子と同じ犬種がこんなに奥深い世界を持っているんだ」という発見にもつながります。


8. トラストブリーダー・シルトクレーテの視点で見るドッグショーの意味

ドッグショーは、見た目の美しさだけを競う場ではなく、健康で幸せに生きるための条件を確認し合う場でもあります。

シルトクレーテが大切にしているのは、「生まれる前」からの命づくり。

  • 両親犬の健康と気質の徹底管理
  • 子犬期の心と体を育む環境
  • 引き渡し後も続く長期的なサポート

審査基準にある「健全性」や「バランス」は、まさにこうした哲学の延長線上にあります。
ドッグショーを通して犬種の魅力を知ることは、日々の暮らしの中で愛犬をより健やかに育てる第一歩になるはずです。

  • カニンヘンダックス・ミニチュアダックスで世界No.1として有名になったトラストブリーダー・亀川正敏

    宮城県登米市のドイツ純血ダックス専門犬舎(シルトクレーテ)で、繁殖・育成環境を構築し、24時間/365日を犬を過ごしながら、世界水準のブリーディングを追求。先天性遺伝の排除、骨格構成・性格など「ダックスの犬質」にこだわったブリーディング歴30年超。 日本国内ではJKCのアウトスタンディングブリーダー、ペディグリーアワード、本部展BOBなどチャンピオン多数受賞。国際舞台では、World Dog Show 2017 Leipzig World Best Breeder ML Dachshund、KL Dachshundなど、アジア・ヨーロッパ・世界各地のドックショーで、数々のチャンピオン受賞歴を持つ。 日本基準にとらわれず、世界基準であるFCI(国際畜犬連盟)に忠実な犬づくりを徹底。「本物の美しさと健全性、そして精神性を未来へ継承すること」を使命とする。JKC公認ハンドラー。

なぜ、賢い愛犬家は「プロが12ヶ月育成した」成犬ミニチュアダックスを選ぶのか?

ダックスフント:Dachshund
夜泣き、トイレの失敗、ご近所への謝罪…。 「あんなに頑張ったのに、どうして?」 もし、あなたが過去の愛犬との暮らしでそう感じたことがあるなら、このレポートが救いになるはずです。

実は、しつけがうまくいかない原因は、あなたのやり方ではありませんでした。

「生後2〜3ヶ月で迎える」という、日本の常識そのものに無理があったとしたら?

「プロに12ヶ月育ててもらう」という新しい選択肢を、まずは知ってください。