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小さな体にあふれる勇気と愛嬌——ダックスフンドとは、どんな犬?
胴長短足のユニークな体型、印象的な目元、そして意外なほどに大胆で活発な性格——「ダックスフンド」と聞いて、多くの方がそんな姿を思い浮かべるのではないでしょうか。
けれども、見た目の可愛らしさに反して、実はかなりの“こだわり派”でもあるのがこの犬種の特徴。しつけや暮らし方を間違えると、思いもよらない悩みに繋がることもあります。
この記事では、ダックスフンドという犬種の「本質」を、専門家の視点からわかりやすく、そして網羅的にお届けします。性格や体型、健康リスクから生活スタイルとの相性まで、これから迎える方にも、すでに一緒に暮らしている方にも役立つ情報をお伝えします。
【目次】
- ダックスフンドの基本情報 — 歴史と犬種の定義
- ダックスフンドの体型・サイズ・毛質の違い
- ダックスフンドの性格・気質を徹底理解する
- ダックスフンドの日々のケア — 生活スタイル別の注意点
- ダックスフンドに多い健康リスクと最新ケア
- ダックスフンドはどんな人に向いている?ライフスタイル別向き不向き
- よくある検索質問 — Q&A形式で完全回答
- まとめ — ダックスフンドと暮らすための全知識と「本質的な視点」
- トラストブリーダー・シルトクレーテが大切にしていること
ダックスフンドの基本情報 — 歴史と犬種の定義
「穴熊猟犬」としての歴史がすべての始まり
ダックスフンドという犬種を語るうえで欠かせないのが、その起源と本来の役割です。
「ダックスフンド(Dachshund)」という名前は、ドイツ語で「Dachs=アナグマ」「Hund=犬」という意味を持ちます。つまり、その名の通り、ダックスフンドは「穴熊猟犬」として生まれた犬種なのです。
彼らは、アナグマやウサギなどの巣穴に入り込み、獲物を追い出したり仕留めたりする役割を担っていました。そのために、細長い体と短い脚という特徴的な体型が生み出されました。これは可愛さのためではなく、地中の狭い空間を自在に動き回るための“実用性”の結果なのです。
加えて、獲物と対峙してもひるまない勇気と、飼い主の指示を待たずに自ら判断して動ける自立性も備わっており、このような特性は今でもダックスフンドの性格に色濃く残っています。
世界中で愛される「個性派小型犬」へ
そんな猟犬としてのルーツを持つダックスフンドですが、現在では多くの国で家庭犬として親しまれています。特に日本では、その可愛らしい見た目と明るい性格、サイズ感のちょうど良さなどから、小型犬人気ランキングでも常に上位にランクインするほどの人気ぶりです。
アメリカンケネルクラブ(AKC)、ジャパンケネルクラブ(JKC)、さらに英国のケネルクラブ(KC)など、世界の主要な畜犬団体でもスタンダードな犬種として正式に登録されており、その飼いやすさと個性が高く評価されています。
また、世界的にもダックスフンドは「ソーセージドッグ」や「ドクシー(Doxie)」という愛称で呼ばれることも多く、そのユニークな体型と人懐っこい性格から、多くの家庭で愛されている存在となっています。
性格や健康の背景にある「本能的な特性」を理解することが大切
現代では愛玩犬としての印象が強いダックスフンドですが、もともと「野生のアナグマと対峙していた狩猟犬」であったことを知ると、その性格や行動にも納得がいく場面が多くあります。
たとえば、少し頑固なところがある、吠えやすい、執着心が強いといった傾向も、自立して獲物と向き合っていた犬たちの名残と考えると、決して“わがまま”や“手がかかる”というネガティブな捉え方だけでは語れません。
逆に、この本能的な気質を理解し、尊重しながら育てることができれば、ダックスフンドは非常に賢く、愛情深く、頼れるパートナーとなってくれる犬種でもあります。
ダックスフンドの体型・サイズ・毛質の違い
3つの「正確なサイズ区分」とは?
ダックスフンドはその体型の特徴から、一般的な犬種とは異なる基準でサイズが分類されます。日本のジャパンケネルクラブ(JKC)や国際畜犬連盟(FCI)にも準拠した、公式のサイズ分類は以下の通りです。
- スタンダード・ダックスフンド
♂ 37〜47cm / ♀ 35〜45cm(胸囲) - ミニチュア・ダックスフンド
♂ 32〜37cm / ♀ 30〜35cm(胸囲) - カニンヘン・ダックスフンド
♂ 27〜32cm / ♀ 25〜30cm(胸囲)
※サイズは生後15ヶ月時点の「胸囲(胸の一番太い部分)」で判別します。体重だけで判断すると誤分類になることがあるため、シルトクレーテでは必ず「胸囲基準」を優先しています。
ダックス3サイズの身体的特徴
| サイズ | 胸囲の基準 | 体重(目安) | 構造の特徴 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 大型 | 約7.5〜9kg | 骨格がしっかりしており、力強さがある |
| ミニチュア | 中型 | 約4〜6kg | バランスよく筋肉質で動きがキレがある |
| カニンヘン | 小型 | 約3〜5kg | 小柄でも構成がしっかりした体型 |
※体重はあくまで目安です。個体差や血統、育て方によって変動しますが、犬種判別の公式基準は「胸囲」です。
サイズによる“傾向の違い”――性格・運動量
- スタンダード
体格に余裕があり、筋肉量や体力が比較的高いのが特徴です。日常の散歩だけで満足する子もいますが、活発で遊び好きな子が多い傾向にあります。 - ミニチュア
ダックスの中でもバランスのとれたサイズ。好奇心旺盛で、遊びや散歩を楽しむことが多いです。短時間でも体を動かすことを好む傾向があります。 - カニンヘン
「小さいから穏やか」という誤解がしばしばありますが、シルトクレーテの公式サイトでも「性格は活発でエネルギッシュ」と明記されています。小柄でも運動欲求が高く、遊び好きな性格が多いという観察が蓄積されています。
特にカニンヘンは、ぬいぐるみのような見た目に反して非常にアクティブな性質をもつ子も多く、これはもともと猟犬としての本能が色濃く残っていることに起因しています。
サイズ別の暮らし方の違い(実際の接し方)
- スタンダード向け
広いスペースで走り回れる環境があると理想的です。体力がある分、散歩時間や遊び時間をしっかり確保してあげましょう。引っ越しや大きな家具のない動線も重要です。 - ミニチュア向け
都市住宅でも対応しやすいサイズ感。短時間の散歩と室内遊びの組み合わせが最適で、適度なスキンシップが精神的な安定にもつながります。 - カニンヘン向け
コンパクトなサイズながら運動欲求は高いため、室内遊びと短時間の散歩の組み合わせが効果的。小型犬特有の繊細さ(足元の安全や床の滑り防止)にも注意が必要です。
毛質の違いとそれぞれの特徴
ダックスフンドには、以下の3つの毛質タイプがあります。
- スムースヘアー(短毛)
原種に近く、毛が短く密に生えています。お手入れが簡単で抜け毛も少なめ。性格は活発で少し頑固な子が多い傾向があります。 - ロングヘアー(長毛)
耳や胸、お腹、脚に飾り毛があり、全体にやわらかく流れるような被毛。性格は穏やかで、比較的人懐っこく社交的な子が多いとされます。 - ワイヤーヘアー(硬毛)
硬くゴワゴワとした被毛で、眉や口ひげが特徴的。明るく遊び好きで、陽気で性格の強い子が多い傾向にあります。
毛質によって必要なお手入れも異なります。特にロングヘアは毛玉防止のためのこまめなブラッシング、ワイヤーヘアは定期的なトリミング(プラッキング)が推奨されます。
まとめ:サイズと毛質の違いで「暮らしやすさ」が変わる
ダックスフンドのサイズと毛質の組み合わせによって、その暮らしやすさ・向き不向きは大きく変わります。
- スタンダード:筋肉量と体力を活かした活動向き
- ミニチュア:日常+遊びのバランスが取りやすい
- カニンヘン:小さくても活発で運動欲求がある
また、毛質によって性格傾向やお手入れの頻度も異なるため、自分の生活スタイルや性格に合ったタイプを選ぶことが、ダックスフンドとの暮らしをより豊かにする第一歩となります。
ダックスフンドの性格・気質を徹底理解する
本来の役割が性格を決めた——猟犬としての自立心と勇敢さ
ダックスフンドの性格を理解するには、やはり「穴熊猟犬」という歴史を無視することはできません。
この犬種は、地中の狭い穴に単独で入り、アナグマのような獰猛な動物と向き合っていた非常に勇敢でタフな仕事犬でした。
その背景から、ダックスフンドには以下のような性格傾向が強く見られます:
- 勇敢で怖いもの知らず
- 自立心が強く、マイペース
- 状況を自分で判断して動ける判断力
- 目標に対して執着心が強い
いわゆる「可愛らしい見た目の小型犬」としてだけ見ていると、意外に感じるかもしれませんが、非常に芯の強い犬種であることをまずは理解することが大切です。
甘えん坊で家族が大好き——ギャップも魅力
一方で、家庭犬としてのダックスフンドには、もうひとつの大きな特徴があります。
それが、「非常に甘えん坊で、家族に強く依存する傾向がある」ということ。
ダックスフンドは、自立的な判断力を持ちながらも、飼い主との絆を非常に大切にする犬種です。
そのため、飼い主に対してはとても忠実で、四六時中そばにいたがるような一面も持っています。
この「自立心と甘えん坊」のギャップこそが、多くのオーナーを虜にしてやまない理由かもしれません。
頑固で気難しい?それとも知的で賢い?
ダックスフンドの性格を語る上で、「頑固なところがある」という評価もよく聞かれます。
確かに、しつけの面では飼い主の言うことをすんなり聞かないことがあるため、「しつけが難しい犬種」として紹介されることもあります。
しかし、これは「反抗している」「わがまま」なのではなく、本能的に“自分で判断することが得意”な犬種であるからこその反応です。
このため、しつけには「強制ではなく納得してもらう」姿勢が求められます。
具体的には、
- 命令口調よりも穏やかに根気よく繰り返す
- 成功したらしっかり褒める・ごほうびを与える
- 無理強いせず、本人がやる気になる環境を作る
といったしつけスタイルが合っています。
ある意味では、ダックスフンドは「賢いからこそ、人間の言葉の意図をよく見抜く犬」でもあるのです。
運動好きで遊び好き——意外にアクティブな日常
「足が短いから、運動は少なくて良さそう」と思ってしまう方も多いのですが、それは誤解です。
ダックスフンドはもともと猟犬だったため、非常にエネルギッシュで活動的な性格を持っています。
特に以下のような遊びは大好きです:
- ボールやおもちゃを追いかける遊び
- 飼い主との軽いかけっこや追いかけっこ
- 知育トイなどを使った頭を使う遊び
日々の散歩と合わせて、“何かに集中して取り組める時間”をつくってあげると、ストレスも溜まりにくく、問題行動(吠えやいたずら)も減る傾向にあります。
性格は「毛質」や「育った環境」でも変わる?
性格傾向には個体差がありますが、一般的に以下のような傾向が見られるとも言われています:
- スムースヘアー:最も原種に近く、活発で頑固な子が多い
- ロングヘアー:やや穏やかで社交的な子が多い
- ワイヤーヘアー:明るく遊び好きでユーモアのある性格
また、性格は生まれ持った資質だけでなく、「育った環境」や「人間との関わり方」に大きく影響されます。
これはシルトクレーテでも一貫して伝えている考え方で、どんなに素晴らしい資質を持った子でも、育てる環境や接し方が不適切だと、本来の魅力が表に出ないことがあります。
まとめ:ダックスフンドの性格を正しく理解すれば、より豊かな関係が築ける
ダックスフンドの性格は、一言で言えば「強くてやさしい」。
- 勇敢で自立心がある
- 飼い主に対しては甘えん坊で愛情深い
- 頑固さも「信念の強さ」の裏返し
- 小さい体でも、遊びや運動が大好き
こうした性格の深みを理解し、「強さと繊細さ」の両方を尊重して接することができれば、ダックスフンドとの暮らしは、驚くほど豊かで心あたたまるものになるはずです。
ダックスフンドの日々のケア — 生活スタイル別の注意点
散歩・運動は「時間」より「質」を意識する
ダックスフンドは、どのサイズであっても運動欲求の高い犬種です。
見た目の小ささから「散歩はあまり必要ないのでは?」と思われがちですが、実際には精神的にも肉体的にも刺激が必要なアクティブな犬種に分類されます。
とはいえ、長時間の散歩が必要というわけではありません。むしろ重要なのは「適度な運動と知的刺激のバランス」。
おすすめは、
- 毎日20〜30分程度の散歩(朝夕どちらかでもOK)
- 自宅での引っ張りっこ遊びやおもちゃでの遊び
- 嗅覚を使うゲーム(おやつ探しなど)
などを組み合わせること。これにより身体だけでなく、頭も使うことで満足感が高まり、問題行動の予防にもなります。
また、ジャンプや急な動きは椎間板ヘルニアのリスクにつながるため、段差のない散歩コースや、クッション性のある床での運動を心がけましょう。
食事管理と体重コントロールは「命に直結する習慣」
ダックスフンドは、食欲旺盛な子が多く、肥満になりやすい体質を持っています。
これは「胴が長く、腰に負担がかかりやすい構造」と関係しており、特に椎間板ヘルニアのリスクを高める要因になります。
肥満予防の基本は、毎日の食事量とおやつのコントロールです。
食事管理のポイント:
- パッケージ記載の「理想体重あたりの給餌量」をベースに調整
- 「おねだりに応じない」ことを家族で徹底
- 運動量が少ない日は食事量を少し減らすなどの調整も◎
また、肥満の兆候としては、「肋骨が触れにくい」「ウエストのくびれが見えない」「動きが鈍くなる」などがあります。
月に1回は体重をチェックし、増加傾向が見られたら早めに食事内容を見直すことが大切です。
日常ケア:耳・歯・爪のメンテナンスを習慣化しよう
ダックスフンドはその体型や構造の特性から、いくつかの日常的なお手入れがとても重要になります。
耳掃除
- 垂れ耳のため、湿気がこもりやすく外耳炎になりやすい傾向があります。
- 週1回を目安に、専用クリーナーとコットンで耳の入り口を軽く拭き取るケアを。
- 異臭や赤みがある場合は動物病院へ。
歯磨き
- 小型犬全般に多い「歯周病」は、ダックスフンドも無関係ではありません。
- 週2〜3回以上の歯磨きが理想です。ただし、毎回しっかり磨くのが難しい場合は、犬用に作られた安全性の高いデンタルケア用のおやつや、噛むことで歯垢を除去する専用のおもちゃなどを併用するのも一つの方法です。これらは歯磨きの代わりにはなりませんが、口腔内の清潔を保つための補助的な手段として役立ちます。使用する際は、原材料の安全性や品質にも注意して選びましょう。
爪切り
- 運動量が少ない日が続くと自然に削れず伸びやすくなります。
- 月1回のペースでチェックし、歩くとカチャカチャ音がするようなら要カット。
どれも「いきなりやると嫌がる」ことが多いため、子犬の頃から慣らしておくことが大切です。
室内環境の整備:滑らない床と段差の排除がカギ
胴長短足という構造上、一般的なダックスフンドにとって最も危険なのが「滑る床」と「段差」です。
フローリングなどの滑りやすい床は、
- 関節や腰に過度な負担をかける
- ヘルニアや脱臼の原因になりうる
というリスクがあります。
室内環境で気をつけたいポイント:
- フローリングには滑り止めマットやカーペットを敷く
- ソファやベッドへの飛び乗り・飛び降りは禁止(ステップ設置などで対応)
- クレートやハウスは「落ち着ける・安全な拠点」として使えるようにする
こうした日々の工夫が、将来の健康トラブルの予防につながります。
まとめ:ケアは「負担」ではなく「習慣化」でラクになる
ダックスフンドのケアは、決して特別に難しいわけではありません。
ただしその独特な体型と性格を考慮した“ちょっとした工夫”が必要です。
- 散歩は質を重視し、運動+知的刺激をバランスよく
- 食事量と体重管理で肥満とヘルニアを予防
- 耳・歯・爪のケアをルーティン化
- 室内環境は滑りと段差のない設計に
これらを無理なく日常の中に取り入れていくことで、ダックスフンドとの暮らしはもっと楽しく、もっと安心できるものになります。
ダックスフンドに多い健康リスクと最新ケア
最も注意すべきは「椎間板ヘルニア」
ダックスフンドという犬種を語る上で、避けて通れない健康リスクが「椎間板ヘルニア」です。
これは、背骨と背骨の間にあるクッション(椎間板)が変形・突出し、神経を圧迫して痛みや麻痺を引き起こす病気です。
ダックスフンドは「胴が長く、足が短い」という独特の体型ゆえに、他犬種に比べて椎間板にかかる負荷が大きく、発症リスクが非常に高いことで知られています。
ヘルニアの主な症状:
- 歩き方がぎこちない
- 背中を丸めて震える
- 抱き上げようとすると嫌がる、鳴く
- 後ろ足に力が入らず、ふらつく
- 排泄のコントロールができなくなる(重度)
こうした症状が見られた場合、自己判断せず、できるだけ早く動物病院を受診することが絶対に必要です。
日常でできる「ヘルニア予防ケア」
日本にいる一般的なダックスフンドにとってのヘルニア予防は、特別な治療よりも「日々の環境設計と体重管理」が最も効果的です。
そして近年では、「食事の内容」も同じくらい重要視されています。
段差の回避
- ソファやベッドへのジャンプを禁止
- 専用の階段やステップを設置して昇降をサポート
- 階段は基本的に登らせない(抱っこ対応)
滑らない床
- フローリングには滑り止めマットやカーペットを敷く
- 滑りにくい床材へのリフォームを検討する家庭も
正しい抱っこの仕方
- 前足と後ろ足をしっかり支え、胴体が水平になるように持ち上げる
- 「お尻から持ち上げる」ような抱き方はNG
適正体重の維持
- 肥満はそれだけで椎間板への負荷を高め、リスクが跳ね上がります
- シルトクレーテでも「理想体重の維持=健康寿命の鍵」として重視しています
食事の質を高める(高タンパク・低脂肪)
- 背骨を支える筋肉の維持には、高タンパクで栄養価の高い食事が不可欠です
- 筋肉が落ちると姿勢が崩れ、椎間板への負担も増します
- 年齢や活動量に合わせた食事設計で「引き締まった体型」をキープすることが予防につながります
- おやつによっては糖質や脂質が多くなりがちなので、素材や成分を厳選したものを選びましょう
皮膚・耳・歯のトラブルも見逃せない
ヘルニアほどではないにせよ、以下のような症状もダックスフンドでは比較的よく見られます。
皮膚トラブル
- 被毛の密度が高く、皮脂分泌も比較的多い体質
- 湿気や汚れがたまりやすく、脂漏症や皮膚炎を起こしやすい傾向
- 定期的なシャンプーと通気性の良い環境が必要です
耳のトラブル
- 垂れ耳のため耳の中が蒸れやすく、外耳炎になりやすい
- 週1回の耳掃除をルーティンにすることで予防効果が高まります
歯周病・口臭
- 小型犬に多い「歯石の蓄積」や「歯周病」は、ダックスも例外ではありません
- 歯磨きやデンタルケアは“できる範囲から”始めるのがコツ
- 口臭が強くなった場合は、早めに病院で歯科検診を受けましょう
まとめ:予防は「毎日の暮らしの中」にある
ダックスフンドは、決して病弱な犬種ではありません。
ただし、特有の体型からくる構造的なリスク(ヘルニアなど)には、日々の生活の中で“そっと守ってあげる”視点が必要です。
- 滑らない床、段差のない空間づくり
- 正しい抱っこの習慣
- 適正体重の維持と、筋肉量を意識した高タンパクな食事
- 定期的な健康チェックと早期受診
こうした予防を“無理なくできる範囲”で積み重ねていくことこそが、ダックスフンドとより長く・より豊かに暮らすための最良のケアになります。
ダックスフンドはどんな人に向いている?ライフスタイル別向き不向き
見た目だけで選ぶと、意外なギャップに戸惑うかも?
ダックスフンドは、その愛らしい見た目やコンパクトな体格から、「初心者向け」「飼いやすい犬」と思われがちです。
しかし、実際には非常に豊かな個性と強い自我を持つ犬種であり、接し方や環境の影響を受けやすい一面もあります。
ここでは、ライフスタイルごとにダックスフンドとの相性を見ていきましょう。
一人暮らし・共働き世帯でも向いている?
ダックスフンドは人との関わりを大切にする犬種ですが、「留守番が苦手」と断定するのは誤解です。
私たちのもとでも、一人暮らしや共働きのご家庭でしっかりと落ち着いて暮らしている子はたくさんいます。
ポイントは、「時間」ではなく「質の高い関わり方」。
◎ 相性が良いスタイル
- 在宅勤務や柔軟な勤務形態で、日中に接点が持てる
- 留守番時間はあるが、ルーティンが整っていて犬が安心できる
- クレートや静かなスペースなど、落ち着ける環境を用意できる
- 帰宅後、気持ちを込めて関われる時間がある
△ 注意が必要な場合
- 日々の生活リズムが不安定で、犬が見通しを持てない
- 留守番中の環境が騒がしく、不安や刺激が強すぎる
- 帰宅後に疲れ切っていて、ほとんど構ってあげられない
留守番自体は訓練と環境づくりで克服できます。重要なのは、「犬が安心して待てる環境」と「信頼関係を丁寧に築く姿勢」です。
子どもがいる家庭はどう?
ダックスフンドは、人が大好きで家族の一員として深い絆を築く犬種です。
ただし、体が小さく、繊細な一面もあるため、特に小さな子どもとの関係には配慮が必要です。
◎ 相性が良くなる条件
- 子どもに「犬への優しい接し方」を教える習慣がある
- 家族全体で「犬とどう接するか」の共通認識がある
- 落ち着いた環境や、犬が避難できるスペースを確保している
△ 注意点
- 幼児が無意識に乱暴に触れてしまう場面がある
- 大声や急な動きが日常的で、犬が落ち着けない
- 犬をおもちゃのように扱ってしまう年齢層がいる
丁寧に関わることができる年齢になれば、ダックスフンドは子どもの成長を支える大切な存在になります。
家族として共に育つ経験が、双方にとってかけがえのないものになるでしょう。
高齢者や落ち着いた家庭との相性は?
日々の生活リズムが整った環境では、ダックスフンドは安心して本来の魅力を発揮できます。
スキンシップや穏やかなコミュニケーションを楽しめる方には、ぴったりのパートナーです。
◎ 向いている理由
- 日常の中に犬との関わりをしっかり持てる
- 決まった生活リズムで、犬にとって予測しやすい環境
- 小さな変化に気づきやすく、体調管理にも意識が向けられる
△ 注意点
- 散歩や通院である程度の体力は必要になる
- 滑りやすい床や段差など、生活空間に配慮が必要
- 興奮しやすい個体には、落ち着いた対応が求められる
穏やかな暮らしの中で犬とじっくり関わる時間が持てる方にとって、ダックスフンドは感受性の豊かなパートナーになってくれます。
多頭飼いや他犬との相性は?
ダックスフンドは、もともと単独行動ができる猟犬だったため、他の犬との関係においては個体差が出やすい犬種でもあります。
◎ 相性をよくするには
- 子犬期からしっかり社会化を行う
- 無理に犬同士を関わらせず、適切な距離を尊重する
- それぞれが安心して過ごせる「自分のスペース」を確保する
犬同士で仲良く遊ぶ子もいれば、自分のペースで過ごしたいタイプもいます。
多頭飼いを検討する場合は、「犬同士の相性」や「性格の組み合わせ」を見極めることが大切です。
NGなのは「かわいいから」と衝動的に選ぶこと
ここまでご紹介した通り、ダックスフンドはしっかり向き合うことで深く応えてくれる犬種です。
しかし、可愛さだけに惹かれて準備のないまま迎えると、お互いに無理が生じることも。
次のような意識があるか、自分に問いかけてみてください。
- 毎日、心を込めて接する時間を持てるか?
- 健康管理や住環境に、気を配り続けられるか?
- 犬の性格や気質に合わせて接し方を変えられるか?
まとめ:ダックスフンドに向いているのはこんな人
- 犬との関係を「育てる」気持ちを持っている人
- ライフスタイルに合わせて環境や接し方を工夫できる人
- 犬の個性を尊重し、柔軟に寄り添える人
ダックスフンドは、ただの“かわいい小型犬”ではありません。
その奥にある個性や本能を理解し、誠実に向き合うことができる人にとって、かけがえのないパートナーとなってくれる存在です。
よくある検索質問 — Q&A形式で完全回答
ここでは、ダックスフンドに関して多くの方が実際に検索している「よくある疑問」について、専門家の視点から一つひとつ丁寧にお答えします。
Q1. ダックスフンドはよく吠えるって本当?無駄吠えのしつけは難しい?
A. 吠える傾向はありますが、理由と対処法を知ればコントロール可能です。
ダックスフンドは猟犬としての本能が強いため、「物音への反応」や「警戒心からの吠え」が出やすい犬種です。
しかし、それを「無駄吠え」と決めつけて叱るのではなく、なぜ吠えているのか=目的や原因を見極めて対応することが重要です。
吠える主な理由と対処法:
- インターホンや来客 → 警戒心:事前に「音慣れ」トレーニングを
- 散歩中の他犬 → 興奮・不安:リードを短く持ち、距離感を調整
- 要求吠え(遊んでほしい、かまってほしい):一貫して無視し、吠えていない時にかまう
「吠える=悪」ではなく、「吠えずに落ち着ける方法を教える」ことがしつけの本質です。
Q2. トイレのしつけは難しい?失敗ばかりで不安です…
A. 焦らず「環境」と「タイミング」を整えれば、必ず成功します。
トイレトレーニングでつまずく方は多いですが、成功のポイントは以下の3つです:
- トイレの場所を固定し、常に清潔に保つ
- 排泄のタイミング(食後・起床後・遊んだ後)を観察して誘導
- 成功したらすぐに褒める(ごほうびを使うのも効果的だが注意が必要)
一度失敗したからといって叱ると、排泄自体を我慢するようになってしまうこともあるため注意が必要です。
また、子犬期は「まだ膀胱が未発達」なため、最初から完璧を求めず、長い目で見守る姿勢が大切です。
Q3. おすすめのおもちゃや遊び方は?すぐ飽きてしまいます…
A. ダックスフンドには「狩猟本能を刺激する遊び」が最適です。
元々獲物を追い詰めていた犬種のため、単なるぬいぐるみよりも動きや音のあるおもちゃや、頭を使う遊びに強く反応します。
おすすめの遊び方:
- 音の鳴るボールを投げて取ってくる「擬似狩り遊び」
- おやつを隠して探させる「ノーズワーク」
- 引っ張りっこできるロープトイ(ただし興奮しすぎないように注意)
また、「1つのおもちゃに執着して飽きる」ことがあるため、3〜4種類をローテーションするのも効果的です。
Q4. ダックスフンドの寿命はどれくらい?
A. 平均は12〜16歳前後。個体によっては20歳以上の長寿も。
ダックスフンドは、比較的長寿な犬種です。
椎間板ヘルニアなどのリスク管理と、肥満を防ぐ生活ができていれば、健康で活発な老後を過ごすことも十分に可能です。
高齢になると、
- 歩くペースがゆっくりになる
- 目や耳が少しずつ衰える
- 食べる量や回数に変化が出る
といった変化が見られますが、シニア犬期のケアを意識的に行うことで、生活の質(QOL)を高く保つことができます。
Q5. 他の犬種と比べて、ダックスフンドって飼いやすいの?
A.「しっかり向き合える人」にとっては、非常に魅力的で飼いやすい犬種です。
ダックスフンドは、
- 頭が良くて学習能力が高い
- 人懐っこくて愛情深い
- 室内での暮らしに十分適応できる
という魅力がある一方で、
- 吠えやすい(警戒心が強い)
- 頑固な面がある(指示に従いにくいことも)
- 椎間板ヘルニアに注意が必要
といった「気をつけるべきポイント」もあります。
つまり、向き合う意識と知識があるかどうかで、“飼いやすさ”は大きく変わるということ。
その意味で、初めて犬を飼う方にもおすすめできる反面、「見た目だけで選ぶべきではない犬種」とも言えます。
Q6. ダックスフンドの性別による性格の違いってありますか?
A. 一般的に、オスは甘えん坊・メスは自立心があると言われますが、個体差が大きいです。
傾向としては以下のように言われることが多いです:
- ♂ オス:飼い主にベッタリで甘えん坊、ややマイペース
- ♀ メス:少しクールで自立的、切り替えが上手
ただし、実際には「育った環境」「しつけの方法」「関わり方」によって性格が大きく変わります。
そのため、性別だけで性格を判断するのではなく、“その子自身の性格を見る”ことが何よりも大切です。
まとめ — ダックスフンドと暮らすための全知識と「本質的な視点」
ダックスフンドは、見た目の愛らしさとは裏腹に、非常に個性が強く、奥の深い犬種です。
- 狩猟犬としての本能からくる勇敢さと自立心
- 家族との強い絆を求める甘えん坊な一面
- 椎間板ヘルニアをはじめとした体型由来のリスク
- 吠え・頑固さなどの行動も「理由」があってのこと
こうした特性を理解せずに迎えてしまうと、暮らしの中で戸惑いや悩みが生まれることもあるでしょう。
しかし逆に、本質を理解し、尊重して接することができれば、ダックスフンドは驚くほど深く、豊かな関係を築けるパートナーになってくれます。
トラストブリーダー・シルトクレーテが大切にしていること
この記事の制作元である【Schildkrote(シルトクレーテ)】は、ダックスフンドを専門とする「トラストブリーダー」です。
私たちは、犬を「販売する対象」ではなく、生涯を共にする“かけがえのない存在”として捉えています。
そのため、以下の3つを哲学の柱としています:
【1】生まれる前の“繁殖”から、健康と性格の基盤をつくる
ダックスフンドという犬種を深く理解し、健全な構造・穏やかな性格を育むために、血統背景や繁殖プランを科学的・倫理的に設計しています。
【2】引き渡し前の“育成環境”で、社会性と感受性を育てる
子犬期の過ごし方が、性格形成や問題行動に直結することを重く受け止め、感情の発達やストレス対処力を育む丁寧な育成環境を整えています。
【3】引き渡した“その後”こそが、本当のスタート
ご縁がつながったご家族に対しては、一生の伴走者として、いつでも相談できる関係性を大切にしています。
問題が起きたときではなく、迷ったとき・悩む前に相談できる「安心」を提供することが、ブリーダーとしての使命だと考えています。
「見た目」ではなく、「未来」を見て選ぶ
ダックスフンドという犬種は、見た目の可愛らしさに惹かれて迎えられることが多い一方で、「こんなはずじゃなかった」と手放されてしまうケースも後を絶ちません。
私たちはその現実を変えるために、こうして犬種の本質を伝える記事づくりを行っています。
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