Contents

目次

  1. ダックスフンドの歴史とは?まずは全体像をつかもう
     ┗ いつ・どこで生まれた犬種なのか?
     ┗ 「ダックスフンド」という名前の意味と由来とは?
  2. どんな犬が祖先?原型犬の異説とその根拠
     ┗ ジュラ・ハウンドやピンシェルとの関係
     ┗ 異なる説(バセット系・テリア系など)がある理由
  3. 毛質とサイズの変化はどうして起きた?
     ┗ スムース・ロング・ワイヤーの違いはなぜ生まれた?
     ┗ スタンダード・ミニチュア・カニンヘンの歴史的背景
  4. 歴史的変化が現在に与える影響
     ┗ サイズ・毛質変化による健康・ケアの課題
     ┗ 現代ブリーディングにおける選択(性格・用途重視などのトレンド)
  5. ダックスフンドはどう広まり、今のかたちになったのか?
     ┗ ヨーロッパからアメリカ、そして世界へ
     ┗ 犬種規格(AKC・FCIなど)とその違い
  6. 日本でダックスフンドはどのように受け入れられてきたか
     ┗ 初めて輸入された時期と背景
     ┗ 日本での犬種規格・ペット文化との関係
  7. なぜ、これほど長く愛され続けているのか?
     ┗ ダックスフンドという犬種の本質的な魅力
     ┗ 「歴史を背負った犬」としての魅力と責任

ダックスフンドの歴史とは?まずは全体像をつかもう

いつ・どこで生まれた犬種なのか?

ダックスフンドは、16世紀ごろのドイツを起源とする狩猟犬です。
名前のとおり「Dachs(アナグマ)」「Hund(犬)」=「アナグマ犬」という意味を持ち、獲物の巣穴にもぐりこめるよう、胴長で足の短い体型が選ばれてきました。

狩猟文化の中で、頑丈でしつこく追跡できる犬が求められ、ダックスフンドの原型が形づくられていきました。

「ダックスフンド」という名前の意味と由来とは?

「ダックスフンド」はドイツ語ですが、現地では「ダッケル(Dackel)」や「テッケル(Teckel)」とも呼ばれます。
どちらも猟犬としての系統を指す言葉で、用途によって呼び方が分かれていたとも言われています。


どんな犬が祖先?原型犬の異説とその根拠

ジュラ・ハウンドやピンシェルとの関係

祖先犬としてよく挙げられるのは、スイス・フランスの山岳地帯にいた「ジュラ・ハウンド」。
また、ドイツ原産の「ピンシェル」やスパニエル系、さらにはバセットハウンドとも交配された形跡があると考えられています。

そのため、俊敏性・嗅覚・体の柔軟さといった能力が組み合わさったと言われます。

異なる説(バセット系・テリア系など)がある理由

歴史文書が少ないため、祖先については諸説あります。特に、胴長短足という外見的な共通点から「バセット系」との関係を想像されることも多く、また地中に潜る作業のために「テリア系」との交配が推測される場面もあります。

ただし、DNA研究などではまだ明確な証拠が出そろっていないため、複数の説が併存している状態です。


毛質とサイズの変化はどうして起きた?

スムース・ロング・ワイヤーの違いはなぜ生まれた?

最初に誕生したとされるのは「スムース(短毛)」タイプ。
その後、寒冷地での使用や保護のために「ロングヘア(長毛)」タイプが生まれ、さらに茂みや藪をかき分ける狩りに適応するため、「ワイヤーヘア(剛毛)」が開発されたとされています。

これらの被毛タイプは、スパニエルやテリアとの交配によって誕生したという説が有力です。

スタンダード・ミニチュア・カニンヘンの歴史的背景

もともとはアナグマやイノシシ狩りに使われていた大型のスタンダードダックス。
しかし、時代の変化とともにウサギやネズミといった小型の獲物に対応するため、より小さなミニチュア、さらに極小サイズの「カニンヘン(ウサギの意)」が生まれました。

現在では「胸囲」で分類されるこの3サイズも、用途と生活様式の変化を反映した進化といえます。


歴史的変化が現在に与える影響

サイズ・毛質変化による健康・ケアの課題

被毛のタイプごとに必要なケアは異なり、ワイヤーは定期的なトリミング、ロングは絡まりやすいためのブラッシングが必須です。
また、ミニチュア化による骨格への負担や、胴長短足がもたらす椎間板ヘルニアなど、サイズ変化にともなう健康課題も無視できません。

現代ブリーディングにおける選択(性格・用途重視などのトレンド)

近年では、見た目やサイズだけでなく、性格や健康を重視したブリーディングが再評価されています。
もともとが猟犬だったダックスフンドは、活発さや警戒心の強さを持っていますが、繁殖の仕方によってその性格も微妙に変わってきます。


ダックスフンドはどう広まり、今のかたちになったのか?

ヨーロッパからアメリカ、そして世界へ

19世紀末から20世紀初頭にかけて、ダックスフンドはドイツを超えて広まりました。
特にイギリス王室が愛玩したことで注目され、アメリカではAKC(アメリカンケネルクラブ)により1900年初頭に公認されました。

ただし、世界大戦時には“ドイツの犬”として風当たりが強く、一時的に人気が落ちた時期もあります。

犬種規格(AKC・FCIなど)とその違い

各国の犬種団体によりサイズや毛質、性格の規格が細かく定められています。
日本ではJKC(ジャパンケネルクラブ)がFCI(国際畜犬連盟)の基準を採用していますが、アメリカではAKC独自の分類がされており、「ミニチュア」の定義も異なる場合があります。


日本でダックスフンドはどのように受け入れられてきたか

初めて輸入された時期と背景

正確な記録は少ないものの、戦後まもなくヨーロッパから日本にダックスフンドが輸入され始めたとされています。
特に高度経済成長期以降、洋犬ブームの中で小型犬としての魅力が注目され、広く家庭で飼われるようになりました。

日本での犬種規格・ペット文化との関係

日本では「可愛い」「コンパクト」「賢い」というイメージで人気が定着。
ペットショップやメディアでもよく取り上げられるようになり、一時は登録頭数1位を記録するほどの国民的人気犬種となりました。


なぜ、これほど長く愛され続けているのか?

ダックスフンドという犬種の本質的な魅力

人懐っこく、好奇心旺盛で、そしてどこか“頑固”で“マイペース”。
これらの性格は、すべて「自ら判断して狩りをする猟犬」というルーツに根ざしています。

単に可愛いだけでなく、自立した個性を持つからこそ、多くの人にとって「相棒」と呼びたくなる存在なのです。

「歴史を背負った犬」としての魅力と責任

ダックスフンドの形や性格は、何世代にもわたって人の手によって選ばれ、守られてきたものです。
その歴史を知ることで、「どんな環境で、どんなケアをしてあげるべきか」のヒントが見えてきます。

ダックスフンドの“歴史”を知った先にある、育て方と向き合う視点

― トラストブリーダー・Schildkrote(シルトクレーテ)の哲学から ―

ダックスフンドの姿・性格・体質は、何世紀にもわたり人間の選択によって形づくられてきました。
だからこそ、現代を生きる私たちは「その歴史に敬意を払いながら、未来に責任を持つ飼い方・育て方」を選ぶ必要があると、シルトクレーテでは考えています。


遺伝的背景と健康を見据えたブリーディング

ダックスフンド特有の疾患や性格傾向は、歴史的に形成された「形」と「役割」の延長線上にあります。
だからこそ私たちは、以下のような観点をもって子犬の繁殖と育成に取り組んでいます。

  • 進行性網膜萎縮症(PRA)などの遺伝病リスクを事前に把握し、組み合わせを管理
  • 骨格や筋肉の発達バランスを重視し、健康で無理のない構造を持つ個体を選定
  • 精神的な安定と自立心を持つ性格づくりのため、母犬の育児環境や社会化を徹底

すべては、「その子が生涯を通して、家族と幸せに暮らせること」を見据えた選択です。


歴史ある犬種だからこそ、「環境」と「飼い主との関係性」も問われる

ダックスフンドは、猟犬としての独立性と集中力、強い執着心をあわせ持っています。
これは魅力である一方で、環境によっては「吠えやすい」「頑固」「警戒心が強い」といった問題行動に繋がる可能性もあります。

だからこそ、シルトクレーテでは以下の点を重視しています:

  • 犬にとってストレスの少ない育成環境の設計(音、匂い、人との接し方)
  • 引き渡し前からの基礎的な「心の教育(社会化トレーニング)」
  • 迎えた後も“わからないことをすぐ相談できる”継続的なサポート体制

歴史が深い犬種には、それだけ深い理解とケアが必要です。
それが、未来に“信頼されるダックスフンド”を残していくことにもつながると信じています。

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