「インスタで見つけた、すごくきれいなレアカラーのミニチュアダックス。
いつか迎えるなら、こんな子がいいな…」
そう思って検索してみたら、
- 「レアカラーは遺伝病が多い」
- 「ダブルダップルは危険」
- 「ブルーやイザベラは皮膚トラブルが出やすい」
といった情報が一気に出てきて、「本当に選んでいいのかな…」と不安になった、という方は少なくありません。
結論からお伝えすると、
- レアカラー=全部ダメ、というわけではありません。
- ただし 「どんな遺伝子の組み合わせで生まれているか」 によっては、聴覚・視覚・皮膚などに重いトラブルが出るリスクが高くなるケースがあります。
そして、そのリスクは「色そのもの」よりも、
その色をつくるために行われた繁殖の設計(掛け合わせ)
と深く関係しています。
この記事では、
- ミニチュアダックスの「レアカラー」とは何か
- どんな遺伝のしくみで生まれ、どんなリスクが指摘されているのか
- どの毛色・組み合わせに、どの程度注意すればよいのか
- これから迎える人/すでにレアカラーの子と暮らしている人、それぞれができること
を、専門用語をできるだけかみくだきながら整理していきます。
レアカラーを「悪者にする」ためではなく、
あなた自身が納得して、後悔の少ない選択ができるようになることがゴールです。
Contents
目次
- そもそも「ミニチュアダックスのレアカラー」とはどんな毛色のこと?
1-1. スタンダードカラーとレアカラーはどう違う?
1-2. ミニチュアダックスでよく見かける毛色・模様には何がある?
1-3. なぜレッド・ブラック&タン・ブラウン&タンが「基本色」とされるの?
1-4. JKCの毛色基準や改正の動きはレアカラーとどう関係してくる? - レアカラーにはどんな遺伝のしくみと健康リスクがある?
2-1. マール(ダップル)遺伝子はどんな働きをするの?
2-2. ダブルダップル(マール同士)ではなぜ重い障害リスクが高まるの?
2-3. ブルーやイザベラなど希薄色は、なぜ皮膚や体質に影響しやすいの?
2-4. CDAなど「見た目に出にくいリスク」にはどんなものがある? - どの毛色・組み合わせにどの程度注意すればいい?
3-1. 絶対に避けたい交配・組み合わせはどれ?
3-2. 慎重に考えたいレアカラーにはどんな種類がある?
3-3. スタンダードカラーを選ぶときの安心材料と、気をつけたいポイントは?
3-4. 毛色だけでなく「親犬の健康・性格」を見るべきなのはなぜ? - これからレアカラーの子犬を迎えたいとき、どう見極めればいい?
4-1. ブリーダーに遺伝子や毛色について何を質問すればいい?
4-2. 親犬の健康検査・遺伝性疾患について確認したいポイントは?
4-3. 「希少」「激レア」という言葉をどう受け止めればいい?
4-4. 見学やオンライン相談で役立つ“チェックリスト”には何を入れる? - すでにレアカラーのミニチュアダックスと暮らしている場合はどうすればいい?
5-1. まず動物病院に伝えたい「毛色と遺伝」の情報は?
5-2. 皮膚・耳・目・被毛のケアで日常的に気をつけたいポイントは?
5-3. どんなサインが出たら早めに受診したほうが安心?
5-4. 不安になりすぎないために、飼い主として大切にしたい考え方とは? - 毛色で迷ったとき、どんな判断軸で選ぶと後悔しにくい?
6-1. 「可愛い」と「健康」のバランスをどう考える?
6-2. 子犬選びで優先したい“順番”をどう決めればいい?
6-3. レアカラーを選ぶなら、どこまで覚悟と準備をしておきたい?
6-4. ミニチュアダックスと一生付き合ううえで大切にしたい視点とは? - トラストブリーダー・Schildkroteが考える「レアカラー」と健康のまとめ
7-1. 毛色=見た目ではなく「設計図の一部」と考える理由
7-2. 「生まれる前・育つ間・その後」を一つながりで見る視点
7-3. レアカラーを否定するのではなく、選ぶ軸を増やすために
1. そもそも「ミニチュアダックスのレアカラー」とはどんな毛色のこと?
1-1. スタンダードカラーとレアカラーはどう違う?
まずは、よく出てくる言葉から整理しておきましょう。
「スタンダードカラー」というのは、本来は、
原産国ドイツのクラブ(テッケルクラブ)が定めた
ダックスフンドのブリードスタンダード(犬種標準)をもとに、
その内容を国際畜犬連盟(FCI)がルールとして採用し、
日本ではJKC(ジャパンケネルクラブ)が FCIのスタンダードに準拠して認めている毛色
のことを指します。
つまり、
- ドイツ(原産国)が「ダックスフンドとはこういう犬です」と決めた基準
- それをFCIが国際ルールとして採用
- 日本のJKCは、そのFCIの犬種標準に従う
という 流れの中で決まっている毛色 が「スタンダードカラー」です。
一方で、一般的に
- スタンダードから外れる色
- あるいはスタンダード内でも「出現頻度が低い」「珍しい」とされる色
を、分かりやすく「レアカラー」と呼ぶことが多くなっています。
スタンダードはもともと、
「その犬種らしい体型・性質・健康を守るための基準」
ですから、毛色についても
- 色素がしっかりしていること
- 不自然に薄すぎる色は望ましくないこと
といった考え方が反映されています。
ここが、後で出てくる「健康リスク」とも関わるポイントです。
1-2. ミニチュアダックスでよく見かける毛色・模様には何がある?
細かく分けると本当にたくさんありますが、
ここではイメージしやすいように、大きく 「ベースの色」と「模様(パターン)」 に分けてみます。
◆ ベースの色(単色・二色)
- レッド(赤みのある茶色)
- イエロー(やや淡い黄味のある色)
- シェーデッドクリーム/クリーム
- ブラック&タン(黒地に茶色のポイント)
- ブラウン&タン(チョコレート色に茶色のポイント) など
※レッド〜レディッシュイエロー〜イエロー〜クリームは、実際には グラデーションのようにつながっていると考えると分かりやすいです。
赤み・黄み・明るさの度合いによって、「レッド寄り」「レディッシュイエロー」「イエロー寄り」といった呼び方をされることがあります。
◆ 模様(パターン)
- ダップル(マール)
…まだら模様・マーブル模様のように見えるパターン - ブリンドル
…縞模様が入るパターン - パイボールド
…白地に色の斑点が入るパターン など
この「ベースの色 × 模様」の組み合わせで、
とても多彩なダックスたちが生まれてきます。
ここで大切なのは、
「どんな色か」だけでなく
「その色を出すために、どんな遺伝子の組み合わせが使われたのか」
という、裏側の“設計”こそが健康リスクと深く関わってくるということです。
1-3. なぜレッド・ブラック&タン・ブラウン&タンが「基本色」とされるの?
ダックスフンドの歴史を見ていくと、
- レッド
- ブラック&タン
- ブラウン&タン(チョコタン)
などは古くから多く見られる毛色で、「ダックスらしさ」を形づくる基礎のカラーとして扱われてきました。
これらのカラーには、
- 色素がしっかり入っている
- メラニン(色素)に大きな異常がない
- 歴史的にも数が多く、遺伝的に安定しやすい
といった特徴があり、
「毛色に起因するリスク」という意味では、比較的“冒険の少ない色”と考えられます。
もちろん、
基本色だから絶対に病気がない
というわけではありません。
ただ、少なくとも 「色を作る遺伝子の設計」の段階で、無理をしていないことが多い のは事実です。
1-4. JKCの毛色基準や改正の動きはレアカラーとどう関係してくる?
近年、世界的に「犬の健康と福祉(ヘルス&ウェルフェア)」に対する意識が高まり、
- 極端な毛色や体型
- 色素が極端に薄いカラー
などを見直そうとする流れが強くなっています。
FCIや各国のクラブでも、
- 「色素の欠乏した毛色は望ましくない」
- 「スタンダードにない毛色・毛色パターンは失格」
といった考え方が明確になってきており、
JKCも基本的にはこの流れに沿っています。
これは、
「見た目として珍しいから良い」のではなく、
「健康を損なうおそれのあるカラーを増やさないようにしよう」
という方向性の表れだと考えると、理解しやすいと思います。
2. レアカラーにはどんな遺伝のしくみと健康リスクがある?
ここからは、とくによく話題に上る
- ダップル(マール)
- ブルーやイザベラなどの希薄色(ディリュートカラー)
を中心に、遺伝と健康リスクを見ていきます。
難しい専門用語はできるだけ避けて、
「このくらい分かっていれば判断に役立つ」というラインを意識して解説します。
2-1. マール(ダップル)遺伝子はどんな働きをするの?
マール(ダップル)遺伝子とは、ざっくり言うと
「毛色の一部を薄くしたり抜いたりして、まだら模様をつくる遺伝子」
です。
遺伝子の記号だけ簡単に書くと、
- M = マール(ダップル)を起こす遺伝子
- m = マールではない(通常の色)
として、
- m m の子:マールではない(普通の単色・二色)
- M m の子:マール(ダップル模様)
- M M の子:いわゆる「ダブルマール(Wダップル)」
という3パターンに分かれます。
M m(マール)の子は、
見た目にも「きれいなマーブル模様」「おしゃれなまだら」として人気があります。
問題は、この Mを2つ持つ M M(ダブルマール) のときです。
2-2. ダブルダップル(マール同士)ではなぜ重い障害リスクが高まるの?
M M(ダブルマール)の子は、
- 白い毛がとても多い
- 顔や頭部にも大きな白斑が出やすい
といった外見上の特徴を持つことが多く、その背景には 「色素をつくる細胞(メラノサイト)がうまく働かない」 という問題があります。
メラノサイト(色素細胞)は、
- 被毛や皮膚の色
- 目の色(虹彩)
- 内耳の一部の構造
など、体のあちこちに関わっています。
そのため、この細胞に深刻な異常が起きると、
- 先天的な難聴(聞こえにくい/まったく聞こえない)
- 視覚障害(視力の低下、光に極端に弱い など)
- 眼球の奇形(小さな目、眼球の欠損など)
- 内臓や骨格の奇形
といった、生活に大きく影響する障害のリスクが高まるとされています。
このため、世界的に見ても
「マール同士(ダップル×ダップル)の交配はしてはいけない」
という考え方がほぼ共通しています。
2-3. ブルーやイザベラなど希薄色は、なぜ皮膚や体質に影響しやすいの?
ブルーやイザベラといった「グレーっぽい」「くすんだ茶色」の毛色は、
色素を薄くする方向に働く遺伝子の影響で生まれます。
このような色を総称して、
- 希薄色(ディリュートカラー)
と呼ぶことがあり、次のようなトラブルと関連すると言われています。
- 被毛がパサつきやすい
- 成長とともに毛が薄くなっていく
- 若いうちから脱毛しやすい
- 皮膚トラブルを繰り返しやすい など
代表的なものに CDA(色素希釈性脱毛症) があり、
ブルーやイザベラの犬種で問題になることがあります。
もちろん、
「ブルーだから必ずCDAになる」
「イザベラだから必ず皮膚が弱い」
ということではありません。
ただ、一般的な毛色よりもリスクが高い可能性があることは、
飼う側として知っておきたいポイントです。
2-4. CDAなど「見た目に出にくいリスク」にはどんなものがある?
CDA(色素希釈性脱毛症)のやっかいなところは、
- 子犬のころは一見、とてもきれいな毛並みに見える
- 成長してから、徐々に毛が薄くなったり、皮膚トラブルが増えてくる
という 「時間がたってから出てくる」 パターンが多い点です。
そのため、
- 「子犬のころは健康そのものに見えたのに…」
- 「成犬になってから、ずっと皮膚の薬が手放せなくなってしまった」
というケースも少なくありません。
レアカラーの子を迎える、というのは、
こうした “見た目では分かりにくいリスク” についても
事前に知り、ある程度の覚悟を持つ、ということでもあります。
3. どの毛色・組み合わせにどの程度注意すればいい?
ここまでの話を踏まえて、
「どこまでが絶対NGで、どこからが慎重に考えたいラインなのか」を
イメージしやすいように段階分けしてみます。
3-1. 絶対に避けたい交配・組み合わせはどれ?
◆ マール(ダップル) × マール(ダップル)の交配(ダブルマール)
これは、世界中の多くの専門家や団体が
「行ってはいけない」
としています。
理由は、
- 聴覚・視覚・内臓・骨格などの重い異常が出るリスクが高い
- 犬自身の生活の質(QOL)に大きく関わる
からです。
3-2. 慎重に考えたいレアカラーにはどんな種類がある?
◆ ブルー・イザベラなどの希薄色(ディリュートカラー)
- 色素の薄さに関連した皮膚・被毛のトラブル
- アレルギーや免疫の弱さと結びつくケース
などが報告されており、
「可愛いから」「珍しいから」だけで選ぶのは避けたいラインです。
◆ マール(ダップル)+白い面積の多いパターン
マールに、さらに白の面積が多いパイボールドなどの要素が加わると、
- 頭部・顔周りの白さが増える
- 耳や目のトラブルのリスクが上がる可能性
があるとされています。
見た目はとても印象的ですが、
「どの遺伝子がどう重なっているのか」
を、繁殖者がきちんと把握し、
慎重にコントロールしているかどうかが重要になります。
3-3. スタンダードカラーを選ぶときの安心材料と、気をつけたいポイントは?
レッド・ブラック&タン・ブラウン&タンなどの 基本色(スタンダードカラー) は、
- 歴史的にも頭数が多く、遺伝的に安定しやすい
- 色素がしっかりしているため、色素異常に起因するトラブルは少なめ
といった理由から、レアカラーよりも
「毛色に起因するリスク」は抑えやすい
と考えられます。
とはいえ、ここで大事なのは、
「基本色だから安心」ではなく
「基本色なら、あとは健康検査や親犬の性格にじっくり目を向けられる」
という捉え方です。
遺伝性疾患や気質(怖がり・攻撃性など)は、
毛色とは別の要素からも大きく影響を受けます。
3-4. 毛色だけでなく「親犬の健康・性格」を見るべきなのはなぜ?
どんなにきれいな毛色でも、
- 親犬が極端に怖がり・神経質
- 遺伝性の病気がよく出てしまっているライン
- 健康検査がまったく行われていない
といった背景があると、
子犬も同じような問題を抱えやすくなります。
毛色はあくまで 「たくさんある情報のうちの1つ」 に過ぎません。
- 親犬の健康状態
- 親犬・兄弟犬の性格
- ブリーダーがどんな方針で繁殖しているのか
こうした情報とセットで、
総合的に判断することがとても大切です。
4. これからレアカラーの子犬を迎えたいとき、どう見極めればいい?
「レアカラーは全部やめたほうがいいの?」
と思った方もいるかもしれませんが、
この記事の目的は「レアカラーを一律で否定すること」ではありません。
もしレアカラーの子に強く惹かれているなら、
- どんなリスクがあり得るのか
- そのリスクを下げるために、繁殖者がどんな配慮をしているのか
を、冷静に確認していくことが大切です。
4-1. ブリーダーに遺伝子や毛色について何を質問すればいい?
見学や問い合わせのときに、たとえば次のような質問が考えられます。
- この子(あるいは親犬)はマール(ダップル)ですか?
親犬のどちらがマールですか?(両方マールではないですか?) - ブルー/イザベラなどの希薄色になる遺伝子を持っていますか?
- 同じ血統・ラインで、皮膚病や難聴・視覚障害が出ている子はいますか?
- 遺伝子検査や健康検査は行っていますか? 行っていれば、その内容は?
ここで大切なのは、
- きちんと説明しようとしてくれるか
- 分からないことを曖昧にごまかさないか
という 「姿勢」 です。
4-2. 親犬の健康検査・遺伝性疾患について確認したいポイントは?
ミニチュアダックス全体で見ると、
- 椎間板ヘルニア
- 目の病気(PRAなど)
- パテラ(膝蓋骨脱臼) など
毛色とは別に、注意したい遺伝性疾患があります。
レアカラーかどうかに関係なく、
- 親犬の健康チェックをしているか
- 必要と判断される遺伝子検査は行っているか
といった点を確認できると、
「毛色+全体の健康リスク」
をセットで考えられるようになります。
4-3. 「希少」「激レア」という言葉をどう受け止めればいい?
「希少」「激レア」という言葉は、とても魅力的に聞こえますが、
とても冷静に言い換えると、
「数が少ない」=「なぜ少ないのか理由がある」
とも読めます。
- 歴史的にあまり使われてこなかった
- 健康面のリスクや繁殖の難しさがあり、広まっていない
- スタンダードとして認められていない
といった背景が隠れていることもあります。
「レアだから価値が高い」のではなく、
「なぜレアなのか?」 という視点を忘れないようにしたいところです。
4-4. 見学やオンライン相談で役立つ“チェックリスト”には何を入れる?
実際にブリーダーさんと話すときのために、
簡単なチェックリストの例を挙げておきます。
- □ マール同士の交配はしていませんか?
- □ ブルー・イザベラなど希薄色は繁殖に使っていますか?
- □ 同じラインで、皮膚/耳/目のトラブルが多いという話はありませんか?
- □ 親犬の健康検査(内容と実施時期)はどうなっていますか?
- □ 遺伝子検査が必要な疾患については、どこまで対応していますか?
- □ 将来、健康トラブルが出た場合、相談に乗ってもらえますか?
すべてに完璧に答えられるところだけが正解、というわけではありませんが、
誠実に向き合ってくれるかどうかを見る物差しにはなるはずです。
5. すでにレアカラーのミニチュアダックスと暮らしている場合はどうすればいい?
ここまで読んで、
- 「もうレアカラーの子と暮らしているのに…」
- 「うちの子にもリスクがあるのかな…」
と不安になってしまった方もいるかもしれません。
まずお伝えしたいのは、
- 「レアカラーだから=必ず重い病気になる」という意味ではないこと
- すでに出会って一緒に暮らしている子は、どんな毛色でも かけがえのない家族 であること
です。
ここからは、「今からできること」に目を向けていきましょう。
5-1. まず動物病院に伝えたい「毛色と遺伝」の情報は?
動物病院で診てもらうときに、
- 愛犬の毛色(ブルー/イザベラ/ダップルなど)
- 親犬の毛色(分かる範囲で)
- ブリーダーやショップから聞いている遺伝的な情報
(ダブルダップルの可能性があるか、など)
を伝えておくと、
獣医師側も 「気をつけて見ておきたいポイント」 を把握しやすくなります。
「こんなこと聞いていいのかな?」と遠慮せず、
気になっていることは素直に共有して大丈夫です。
5-2. 皮膚・耳・目・被毛のケアで日常的に気をつけたいポイントは?
レアカラーの子でとくに気をつけたいのは、
- 皮膚・被毛
- 耳(外耳炎・中耳炎など)
- 目(光へのまぶしがり・見えにくさ など)
です。
日常ケアとしては、
- こまめなブラッシングで、毛量・毛質の変化に気づきやすくする
- シャンプーの頻度や種類を、獣医師と相談しながら調整する
- 皮膚の赤み・フケ・ベタつき・かゆみの有無をチェックする
- 目やにの量や色、光を極端にまぶしがっていないか観察する
- 耳のにおい・汚れ・かゆがる様子がないかを確認する
といった「小さな変化」に気づくことが大切です。
5-3. どんなサインが出たら早めに受診したほうが安心?
たとえば次のようなサインが見られたら、
「少し様子を見よう」ではなく、
早めに相談するほうが安心です。
- 急に毛がごそっと抜けた/薄い部分が広がってきた
- 皮膚が赤く、かゆがって夜も落ち着かない
- 呼んでも反応が弱い、音に気づきにくい様子がある
- よく物にぶつかる、段差を怖がるなど「見えにくさ」を感じる
- いつもと違う落ち着きのなさ・元気のなさが続く
早めに受診することで、
- 症状を軽いうちに抑えられる可能性が高まる
- 長期的なケアの方針を立てやすくなる
というメリットがあります。
5-4. 不安になりすぎないために、飼い主として大切にしたい考え方とは?
レアカラーに関する情報を調べていると、
「こんな毛色の子を選んでしまって、自分は間違っていたのでは…」
と、自分を責めてしまう飼い主さんも少なくありません。
しかし、多くの場合、飼い主さんは
- そのときに得られる情報の中で
- 精一杯考えたうえで
出会いを選んでいます。
悪意があって選んだわけではありません。
大切なのは、
「知らなかった過去の自分」を責めることではなく、
「今からできること」を一緒に考えていくこと
です。
レアカラーかどうかに関係なく、
いま目の前にいるその子と、できるだけ長く、楽しく暮らしていくために
何ができるかを、一歩ずつ積み重ねていきましょう。
6. 毛色で迷ったとき、どんな判断軸で選ぶと後悔しにくい?
最後に、「これから迎えたい」と考えている方に向けて、
毛色選びの考え方をまとめます。
6-1. 「可愛い」と「健康」のバランスをどう考える?
本音を言えば、どの子もみんな可愛い。
それでも、どうしても目を引くのは「見た目の個性」です。
レアカラーに惹かれる気持ちを否定する必要はありませんが、
そこに
- 生涯を通した健康
- その子自身の暮らしやすさ
- 飼い主として支え続ける自分の負担
といった視点も、一緒に乗せてあげられると良いと思います。
- 見た目の好み(毛色・顔立ち)
- 性格や気質(怖がり/おっとり/活発など)
- 遺伝的な健康リスク
- 毛色をつくる繁殖の設計(どんな掛け合わせか)
これらを総合して、
「自分がこの子を一生支えていけるか?」
を考えてみると、答えが見えやすくなります。
6-2. 子犬選びで優先したい“順番”をどう決めればいい?
一例として、こんな優先順位を提案します。
- 自分のライフスタイルに合うか
- 親犬・血統の健康状態・性格
- ブリーダーの考え方・繁殖方針
- 子犬自身の性格・相性
- そのうえで、毛色(見た目)
毛色はどうしても一番最初に目に入ってきますが、
「上の4つが納得できたうえで、最後に選ぶ1ピース」
くらいに考えられると、後悔の少ない選択になりやすいです。
6-3. レアカラーを選ぶなら、どこまで覚悟と準備をしておきたい?
それでもレアカラーの子に強く心を惹かれているなら、
- レアカラー特有のリスクをできる限り学んでおく
- 信頼できる獣医師・ブリーダーに事前に相談しておく
- 将来、皮膚や耳・目の治療費がかさむ可能性も想定しておく
- 保険や積立など、長期的な医療費への備えを検討しておく
といった 「現実的な準備」 をしておくことが、
結果的に自分自身の安心にもつながります。
6-4. ミニチュアダックスと一生付き合ううえで大切にしたい視点とは?
ミニチュアダックスの平均的な寿命を考えると、
10年以上、一緒に暮らしていくことが珍しくありません。
- 子犬の数カ月のキラキラした時間
- 青年期のやんちゃでパワフルな数年間
- シニア期のゆったりした時間
そのすべてのステージを通じて、
いちばん大切になってくるのは、
「その子が、痛みや苦しみが少なく、自分らしく生きていけるかどうか」
です。
毛色は、そのスタート地点のひとつに過ぎません。
だからこそ、
- その子が生涯を通じて、どんな体を授かる可能性があるのか
- その設計(遺伝)の背景に、どんな考え方の繁殖があるのか
という視点で、ミニチュアダックスと向き合っていただけたらと思います。
7. トラストブリーダー・Schildkroteが考える「レアカラー」と健康のまとめ
ここまでお伝えしてきたとおり、シルトクレーテが大事にしているのは
「レアカラーかどうか」ではなく、その色がどんな設計で生まれてきたか という点です。
7-1. 毛色=見た目ではなく「設計図の一部」
毛色は、おしゃれや流行だけの問題ではなく、
- 色素の強さ・弱さ
- 体質や肌の強さ
- どんな血統から生まれているか
といったものがにじみ出る「設計図の一部」と考えています。
マール同士の交配(ダブルマール)や、極端に色素を薄くする設計は、
その子の耳・目・皮膚に 生まれつき大きな負担 をかける可能性があります。
シルトクレーテは、こうした「無理な設計」を避けることを基本方針にしています。
7-2. 「生まれる前・育つ間・その後」を一つながりで見る
トラストブリーディングでは、
- 生まれる前の繁殖設計(血統・毛色・健康)
- 引き渡しまでの育成環境(親犬・子犬の生活と社会化)
- 迎えられた後のフォロー(相談・里帰り・つながり)
をバラバラではなく、一つながりの責任として考えます。
毛色だけでなく、この三つが整っているほど、
その子の一生は安定しやすい、というのが私たちの実感です。
7-3. レアカラーを「否定するため」ではなく、選ぶ軸を増やすために
レアカラーに惹かれる気持ち自体は自然なことです。
シルトクレーテが伝えたいのは、
- レアカラーの「かわいさ」と「リスク」の両方を知ったうえで
- 繁殖の背景やブリーダーの考え方も含めて
- 自分なりの軸で選べる飼い主さんが増えてほしい
ということです。
もしこの記事を読んで、
「毛色だけでなく、繁殖の考え方や健康まで見てみよう」
と思っていただけたなら、
それが、あなたとこれから迎えるダックスにとっての、いちばん大きな一歩だと考えています。
なぜ、賢い愛犬家は「プロが12ヶ月育成した」成犬ミニチュアダックスを選ぶのか?
実は、しつけがうまくいかない原因は、あなたのやり方ではありませんでした。
「生後2〜3ヶ月で迎える」という、日本の常識そのものに無理があったとしたら?
「プロに12ヶ月育ててもらう」という新しい選択肢を、まずは知ってください。



