「インスタで見つけた、すごくきれいなレアカラーのミニチュアダックス。
いつか迎えるなら、こんな子がいいな…」

そう思って検索してみたら、

  • 「レアカラーは遺伝病が多い」
  • 「ダブルダップルは危険」
  • 「ブルーやイザベラは皮膚トラブルが出やすい」

といった情報が一気に出てきて、「本当に選んでいいのかな…」と不安になった、という方は少なくありません。

結論からお伝えすると、

  • レアカラー=全部ダメ、というわけではありません。
  • ただし 「どんな遺伝子の組み合わせで生まれているか」 によっては、聴覚・視覚・皮膚などに重いトラブルが出るリスクが高くなるケースがあります。

そして、そのリスクは「色そのもの」よりも、

その色をつくるために行われた繁殖の設計(掛け合わせ)

と深く関係しています。

この記事では、

  • ミニチュアダックスの「レアカラー」とは何か
  • どんな遺伝のしくみで生まれ、どんなリスクが指摘されているのか
  • どの毛色・組み合わせに、どの程度注意すればよいのか
  • これから迎える人/すでにレアカラーの子と暮らしている人、それぞれができること

を、専門用語をできるだけかみくだきながら整理していきます。

レアカラーを「悪者にする」ためではなく、
あなた自身が納得して、後悔の少ない選択ができるようになることがゴールです。

Contents

目次

  1. そもそも「ミニチュアダックスのレアカラー」とはどんな毛色のこと?
     1-1. スタンダードカラーとレアカラーはどう違う?
     1-2. ミニチュアダックスでよく見かける毛色・模様には何がある?
     1-3. なぜレッド・ブラック&タン・ブラウン&タンが「基本色」とされるの?
     1-4. JKCの毛色基準や改正の動きはレアカラーとどう関係してくる?
  2. レアカラーにはどんな遺伝のしくみと健康リスクがある?
     2-1. マール(ダップル)遺伝子はどんな働きをするの?
     2-2. ダブルダップル(マール同士)ではなぜ重い障害リスクが高まるの?
     2-3. ブルーやイザベラなど希薄色は、なぜ皮膚や体質に影響しやすいの?
     2-4. CDAなど「見た目に出にくいリスク」にはどんなものがある?
  3. どの毛色・組み合わせにどの程度注意すればいい?
     3-1. 絶対に避けたい交配・組み合わせはどれ?
     3-2. 慎重に考えたいレアカラーにはどんな種類がある?
     3-3. スタンダードカラーを選ぶときの安心材料と、気をつけたいポイントは?
     3-4. 毛色だけでなく「親犬の健康・性格」を見るべきなのはなぜ?
  4. これからレアカラーの子犬を迎えたいとき、どう見極めればいい?
     4-1. ブリーダーに遺伝子や毛色について何を質問すればいい?
     4-2. 親犬の健康検査・遺伝性疾患について確認したいポイントは?
     4-3. 「希少」「激レア」という言葉をどう受け止めればいい?
     4-4. 見学やオンライン相談で役立つ“チェックリスト”には何を入れる?
  5. すでにレアカラーのミニチュアダックスと暮らしている場合はどうすればいい?
     5-1. まず動物病院に伝えたい「毛色と遺伝」の情報は?
     5-2. 皮膚・耳・目・被毛のケアで日常的に気をつけたいポイントは?
     5-3. どんなサインが出たら早めに受診したほうが安心?
     5-4. 不安になりすぎないために、飼い主として大切にしたい考え方とは?
  6. 毛色で迷ったとき、どんな判断軸で選ぶと後悔しにくい?
     6-1. 「可愛い」と「健康」のバランスをどう考える?
     6-2. 子犬選びで優先したい“順番”をどう決めればいい?
     6-3. レアカラーを選ぶなら、どこまで覚悟と準備をしておきたい?
     6-4. ミニチュアダックスと一生付き合ううえで大切にしたい視点とは?
  7. トラストブリーダー・Schildkroteが考える「レアカラー」と健康のまとめ
     7-1. 毛色=見た目ではなく「設計図の一部」と考える理由
     7-2. 「生まれる前・育つ間・その後」を一つながりで見る視点
     7-3. レアカラーを否定するのではなく、選ぶ軸を増やすために

1. そもそも「ミニチュアダックスのレアカラー」とはどんな毛色のこと?

1-1. スタンダードカラーとレアカラーはどう違う?

まずは、よく出てくる言葉から整理しておきましょう。

「スタンダードカラー」というのは、本来は、

原産国ドイツのクラブ(テッケルクラブ)が定めた
ダックスフンドのブリードスタンダード(犬種標準)をもとに、
その内容を国際畜犬連盟(FCI)がルールとして採用し、
日本ではJKC(ジャパンケネルクラブ)が FCIのスタンダードに準拠して認めている毛色

のことを指します。

つまり、

  • ドイツ(原産国)が「ダックスフンドとはこういう犬です」と決めた基準
  • それをFCIが国際ルールとして採用
  • 日本のJKCは、そのFCIの犬種標準に従う

という 流れの中で決まっている毛色 が「スタンダードカラー」です。

一方で、一般的に

  • スタンダードから外れる色
  • あるいはスタンダード内でも「出現頻度が低い」「珍しい」とされる色

を、分かりやすく「レアカラー」と呼ぶことが多くなっています。

スタンダードはもともと、

「その犬種らしい体型・性質・健康を守るための基準」

ですから、毛色についても

  • 色素がしっかりしていること
  • 不自然に薄すぎる色は望ましくないこと

といった考え方が反映されています。
ここが、後で出てくる「健康リスク」とも関わるポイントです。


1-2. ミニチュアダックスでよく見かける毛色・模様には何がある?

細かく分けると本当にたくさんありますが、
ここではイメージしやすいように、大きく 「ベースの色」と「模様(パターン)」 に分けてみます。

◆ ベースの色(単色・二色)

  • レッド(赤みのある茶色)
  • イエロー(やや淡い黄味のある色)
  • シェーデッドクリーム/クリーム
  • ブラック&タン(黒地に茶色のポイント)
  • ブラウン&タン(チョコレート色に茶色のポイント) など

※レッド〜レディッシュイエロー〜イエロー〜クリームは、実際には グラデーションのようにつながっていると考えると分かりやすいです。
赤み・黄み・明るさの度合いによって、「レッド寄り」「レディッシュイエロー」「イエロー寄り」といった呼び方をされることがあります。

◆ 模様(パターン)

  • ダップル(マール)
    …まだら模様・マーブル模様のように見えるパターン
  • ブリンドル
    …縞模様が入るパターン
  • パイボールド
    …白地に色の斑点が入るパターン など

この「ベースの色 × 模様」の組み合わせで、
とても多彩なダックスたちが生まれてきます。

ここで大切なのは、

「どんな色か」だけでなく
「その色を出すために、どんな遺伝子の組み合わせが使われたのか」

という、裏側の“設計”こそが健康リスクと深く関わってくるということです。


1-3. なぜレッド・ブラック&タン・ブラウン&タンが「基本色」とされるの?

ダックスフンドの歴史を見ていくと、

  • レッド
  • ブラック&タン
  • ブラウン&タン(チョコタン)

などは古くから多く見られる毛色で、「ダックスらしさ」を形づくる基礎のカラーとして扱われてきました。

これらのカラーには、

  • 色素がしっかり入っている
  • メラニン(色素)に大きな異常がない
  • 歴史的にも数が多く、遺伝的に安定しやすい

といった特徴があり、
「毛色に起因するリスク」という意味では、比較的“冒険の少ない色”と考えられます。

もちろん、

基本色だから絶対に病気がない

というわけではありません。
ただ、少なくとも 「色を作る遺伝子の設計」の段階で、無理をしていないことが多い のは事実です。


1-4. JKCの毛色基準や改正の動きはレアカラーとどう関係してくる?

近年、世界的に「犬の健康と福祉(ヘルス&ウェルフェア)」に対する意識が高まり、

  • 極端な毛色や体型
  • 色素が極端に薄いカラー

などを見直そうとする流れが強くなっています。

FCIや各国のクラブでも、

  • 「色素の欠乏した毛色は望ましくない」
  • 「スタンダードにない毛色・毛色パターンは失格」

といった考え方が明確になってきており、
JKCも基本的にはこの流れに沿っています。

これは、

「見た目として珍しいから良い」のではなく、
「健康を損なうおそれのあるカラーを増やさないようにしよう」

という方向性の表れだと考えると、理解しやすいと思います。


2. レアカラーにはどんな遺伝のしくみと健康リスクがある?

ここからは、とくによく話題に上る

  • ダップル(マール)
  • ブルーやイザベラなどの希薄色(ディリュートカラー)

を中心に、遺伝と健康リスクを見ていきます。

難しい専門用語はできるだけ避けて、
「このくらい分かっていれば判断に役立つ」というラインを意識して解説します。


2-1. マール(ダップル)遺伝子はどんな働きをするの?

マール(ダップル)遺伝子とは、ざっくり言うと

「毛色の一部を薄くしたり抜いたりして、まだら模様をつくる遺伝子」

です。

遺伝子の記号だけ簡単に書くと、

  • M = マール(ダップル)を起こす遺伝子
  • m = マールではない(通常の色)

として、

  • m m の子:マールではない(普通の単色・二色)
  • M m の子:マール(ダップル模様)
  • M M の子:いわゆる「ダブルマール(Wダップル)」

という3パターンに分かれます。

M m(マール)の子は、
見た目にも「きれいなマーブル模様」「おしゃれなまだら」として人気があります。

問題は、この Mを2つ持つ M M(ダブルマール) のときです。


2-2. ダブルダップル(マール同士)ではなぜ重い障害リスクが高まるの?

M M(ダブルマール)の子は、

  • 白い毛がとても多い
  • 顔や頭部にも大きな白斑が出やすい

といった外見上の特徴を持つことが多く、その背景には 「色素をつくる細胞(メラノサイト)がうまく働かない」 という問題があります。

メラノサイト(色素細胞)は、

  • 被毛や皮膚の色
  • 目の色(虹彩)
  • 内耳の一部の構造

など、体のあちこちに関わっています。

そのため、この細胞に深刻な異常が起きると、

  • 先天的な難聴(聞こえにくい/まったく聞こえない)
  • 視覚障害(視力の低下、光に極端に弱い など)
  • 眼球の奇形(小さな目、眼球の欠損など)
  • 内臓や骨格の奇形

といった、生活に大きく影響する障害のリスクが高まるとされています。

このため、世界的に見ても

「マール同士(ダップル×ダップル)の交配はしてはいけない」

という考え方がほぼ共通しています。


2-3. ブルーやイザベラなど希薄色は、なぜ皮膚や体質に影響しやすいの?

ブルーやイザベラといった「グレーっぽい」「くすんだ茶色」の毛色は、
色素を薄くする方向に働く遺伝子の影響で生まれます。

このような色を総称して、

  • 希薄色(ディリュートカラー)

と呼ぶことがあり、次のようなトラブルと関連すると言われています。

  • 被毛がパサつきやすい
  • 成長とともに毛が薄くなっていく
  • 若いうちから脱毛しやすい
  • 皮膚トラブルを繰り返しやすい など

代表的なものに CDA(色素希釈性脱毛症) があり、
ブルーやイザベラの犬種で問題になることがあります。

もちろん、

「ブルーだから必ずCDAになる」
「イザベラだから必ず皮膚が弱い」

ということではありません。
ただ、一般的な毛色よりもリスクが高い可能性があることは、
飼う側として知っておきたいポイントです。


2-4. CDAなど「見た目に出にくいリスク」にはどんなものがある?

CDA(色素希釈性脱毛症)のやっかいなところは、

  • 子犬のころは一見、とてもきれいな毛並みに見える
  • 成長してから、徐々に毛が薄くなったり、皮膚トラブルが増えてくる

という 「時間がたってから出てくる」 パターンが多い点です。

そのため、

  • 「子犬のころは健康そのものに見えたのに…」
  • 「成犬になってから、ずっと皮膚の薬が手放せなくなってしまった」

というケースも少なくありません。

レアカラーの子を迎える、というのは、
こうした “見た目では分かりにくいリスク” についても
事前に知り、ある程度の覚悟を持つ、ということでもあります。


3. どの毛色・組み合わせにどの程度注意すればいい?

ここまでの話を踏まえて、
「どこまでが絶対NGで、どこからが慎重に考えたいラインなのか」を
イメージしやすいように段階分けしてみます。


3-1. 絶対に避けたい交配・組み合わせはどれ?

◆ マール(ダップル) × マール(ダップル)の交配(ダブルマール)

これは、世界中の多くの専門家や団体が

「行ってはいけない」

としています。

理由は、

  • 聴覚・視覚・内臓・骨格などの重い異常が出るリスクが高い
  • 犬自身の生活の質(QOL)に大きく関わる

からです。


3-2. 慎重に考えたいレアカラーにはどんな種類がある?

◆ ブルー・イザベラなどの希薄色(ディリュートカラー)

  • 色素の薄さに関連した皮膚・被毛のトラブル
  • アレルギーや免疫の弱さと結びつくケース

などが報告されており、
「可愛いから」「珍しいから」だけで選ぶのは避けたいラインです。

◆ マール(ダップル)+白い面積の多いパターン

マールに、さらに白の面積が多いパイボールドなどの要素が加わると、

  • 頭部・顔周りの白さが増える
  • 耳や目のトラブルのリスクが上がる可能性

があるとされています。

見た目はとても印象的ですが、

「どの遺伝子がどう重なっているのか」

を、繁殖者がきちんと把握し、
慎重にコントロールしているかどうかが重要になります。


3-3. スタンダードカラーを選ぶときの安心材料と、気をつけたいポイントは?

レッド・ブラック&タン・ブラウン&タンなどの 基本色(スタンダードカラー) は、

  • 歴史的にも頭数が多く、遺伝的に安定しやすい
  • 色素がしっかりしているため、色素異常に起因するトラブルは少なめ

といった理由から、レアカラーよりも

「毛色に起因するリスク」は抑えやすい

と考えられます。

とはいえ、ここで大事なのは、

「基本色だから安心」ではなく
「基本色なら、あとは健康検査や親犬の性格にじっくり目を向けられる」

という捉え方です。

遺伝性疾患や気質(怖がり・攻撃性など)は、
毛色とは別の要素からも大きく影響を受けます。


3-4. 毛色だけでなく「親犬の健康・性格」を見るべきなのはなぜ?

どんなにきれいな毛色でも、

  • 親犬が極端に怖がり・神経質
  • 遺伝性の病気がよく出てしまっているライン
  • 健康検査がまったく行われていない

といった背景があると、
子犬も同じような問題を抱えやすくなります。

毛色はあくまで 「たくさんある情報のうちの1つ」 に過ぎません。

  • 親犬の健康状態
  • 親犬・兄弟犬の性格
  • ブリーダーがどんな方針で繁殖しているのか

こうした情報とセットで、
総合的に判断することがとても大切です。


4. これからレアカラーの子犬を迎えたいとき、どう見極めればいい?

「レアカラーは全部やめたほうがいいの?」
と思った方もいるかもしれませんが、
この記事の目的は「レアカラーを一律で否定すること」ではありません。

もしレアカラーの子に強く惹かれているなら、

  • どんなリスクがあり得るのか
  • そのリスクを下げるために、繁殖者がどんな配慮をしているのか

を、冷静に確認していくことが大切です。


4-1. ブリーダーに遺伝子や毛色について何を質問すればいい?

見学や問い合わせのときに、たとえば次のような質問が考えられます。

  • この子(あるいは親犬)はマール(ダップル)ですか?
    親犬のどちらがマールですか?(両方マールではないですか?)
  • ブルー/イザベラなどの希薄色になる遺伝子を持っていますか?
  • 同じ血統・ラインで、皮膚病や難聴・視覚障害が出ている子はいますか?
  • 遺伝子検査や健康検査は行っていますか? 行っていれば、その内容は?

ここで大切なのは、

  • きちんと説明しようとしてくれるか
  • 分からないことを曖昧にごまかさないか

という 「姿勢」 です。


4-2. 親犬の健康検査・遺伝性疾患について確認したいポイントは?

ミニチュアダックス全体で見ると、

  • 椎間板ヘルニア
  • 目の病気(PRAなど)
  • パテラ(膝蓋骨脱臼) など

毛色とは別に、注意したい遺伝性疾患があります。

レアカラーかどうかに関係なく、

  • 親犬の健康チェックをしているか
  • 必要と判断される遺伝子検査は行っているか

といった点を確認できると、

「毛色+全体の健康リスク」

をセットで考えられるようになります。


4-3. 「希少」「激レア」という言葉をどう受け止めればいい?

「希少」「激レア」という言葉は、とても魅力的に聞こえますが、
とても冷静に言い換えると、

「数が少ない」=「なぜ少ないのか理由がある」

とも読めます。

  • 歴史的にあまり使われてこなかった
  • 健康面のリスクや繁殖の難しさがあり、広まっていない
  • スタンダードとして認められていない

といった背景が隠れていることもあります。

「レアだから価値が高い」のではなく、
「なぜレアなのか?」 という視点を忘れないようにしたいところです。


4-4. 見学やオンライン相談で役立つ“チェックリスト”には何を入れる?

実際にブリーダーさんと話すときのために、
簡単なチェックリストの例を挙げておきます。

  • □ マール同士の交配はしていませんか?
  • □ ブルー・イザベラなど希薄色は繁殖に使っていますか?
  • □ 同じラインで、皮膚/耳/目のトラブルが多いという話はありませんか?
  • □ 親犬の健康検査(内容と実施時期)はどうなっていますか?
  • □ 遺伝子検査が必要な疾患については、どこまで対応していますか?
  • □ 将来、健康トラブルが出た場合、相談に乗ってもらえますか?

すべてに完璧に答えられるところだけが正解、というわけではありませんが、
誠実に向き合ってくれるかどうかを見る物差しにはなるはずです。


5. すでにレアカラーのミニチュアダックスと暮らしている場合はどうすればいい?

ここまで読んで、

  • 「もうレアカラーの子と暮らしているのに…」
  • 「うちの子にもリスクがあるのかな…」

と不安になってしまった方もいるかもしれません。

まずお伝えしたいのは、

  • 「レアカラーだから=必ず重い病気になる」という意味ではないこと
  • すでに出会って一緒に暮らしている子は、どんな毛色でも かけがえのない家族 であること

です。

ここからは、「今からできること」に目を向けていきましょう。


5-1. まず動物病院に伝えたい「毛色と遺伝」の情報は?

動物病院で診てもらうときに、

  • 愛犬の毛色(ブルー/イザベラ/ダップルなど)
  • 親犬の毛色(分かる範囲で)
  • ブリーダーやショップから聞いている遺伝的な情報
    (ダブルダップルの可能性があるか、など)

を伝えておくと、
獣医師側も 「気をつけて見ておきたいポイント」 を把握しやすくなります。

「こんなこと聞いていいのかな?」と遠慮せず、
気になっていることは素直に共有して大丈夫です。


5-2. 皮膚・耳・目・被毛のケアで日常的に気をつけたいポイントは?

レアカラーの子でとくに気をつけたいのは、

  • 皮膚・被毛
  • 耳(外耳炎・中耳炎など)
  • 目(光へのまぶしがり・見えにくさ など)

です。

日常ケアとしては、

  • こまめなブラッシングで、毛量・毛質の変化に気づきやすくする
  • シャンプーの頻度や種類を、獣医師と相談しながら調整する
  • 皮膚の赤み・フケ・ベタつき・かゆみの有無をチェックする
  • 目やにの量や色、光を極端にまぶしがっていないか観察する
  • 耳のにおい・汚れ・かゆがる様子がないかを確認する

といった「小さな変化」に気づくことが大切です。


5-3. どんなサインが出たら早めに受診したほうが安心?

たとえば次のようなサインが見られたら、
「少し様子を見よう」ではなく、
早めに相談するほうが安心です。

  • 急に毛がごそっと抜けた/薄い部分が広がってきた
  • 皮膚が赤く、かゆがって夜も落ち着かない
  • 呼んでも反応が弱い、音に気づきにくい様子がある
  • よく物にぶつかる、段差を怖がるなど「見えにくさ」を感じる
  • いつもと違う落ち着きのなさ・元気のなさが続く

早めに受診することで、

  • 症状を軽いうちに抑えられる可能性が高まる
  • 長期的なケアの方針を立てやすくなる

というメリットがあります。


5-4. 不安になりすぎないために、飼い主として大切にしたい考え方とは?

レアカラーに関する情報を調べていると、

「こんな毛色の子を選んでしまって、自分は間違っていたのでは…」

と、自分を責めてしまう飼い主さんも少なくありません。

しかし、多くの場合、飼い主さんは

  • そのときに得られる情報の中で
  • 精一杯考えたうえで

出会いを選んでいます。
悪意があって選んだわけではありません。

大切なのは、

「知らなかった過去の自分」を責めることではなく、
「今からできること」を一緒に考えていくこと

です。

レアカラーかどうかに関係なく、
いま目の前にいるその子と、できるだけ長く、楽しく暮らしていくために
何ができるかを、一歩ずつ積み重ねていきましょう。


6. 毛色で迷ったとき、どんな判断軸で選ぶと後悔しにくい?

最後に、「これから迎えたい」と考えている方に向けて、
毛色選びの考え方をまとめます。


6-1. 「可愛い」と「健康」のバランスをどう考える?

本音を言えば、どの子もみんな可愛い。
それでも、どうしても目を引くのは「見た目の個性」です。

レアカラーに惹かれる気持ちを否定する必要はありませんが、
そこに

  • 生涯を通した健康
  • その子自身の暮らしやすさ
  • 飼い主として支え続ける自分の負担

といった視点も、一緒に乗せてあげられると良いと思います。

  • 見た目の好み(毛色・顔立ち)
  • 性格や気質(怖がり/おっとり/活発など)
  • 遺伝的な健康リスク
  • 毛色をつくる繁殖の設計(どんな掛け合わせか)

これらを総合して、

「自分がこの子を一生支えていけるか?」

を考えてみると、答えが見えやすくなります。


6-2. 子犬選びで優先したい“順番”をどう決めればいい?

一例として、こんな優先順位を提案します。

  1. 自分のライフスタイルに合うか
  2. 親犬・血統の健康状態・性格
  3. ブリーダーの考え方・繁殖方針
  4. 子犬自身の性格・相性
  5. そのうえで、毛色(見た目)

毛色はどうしても一番最初に目に入ってきますが、
「上の4つが納得できたうえで、最後に選ぶ1ピース」
くらいに考えられると、後悔の少ない選択になりやすいです。


6-3. レアカラーを選ぶなら、どこまで覚悟と準備をしておきたい?

それでもレアカラーの子に強く心を惹かれているなら、

  • レアカラー特有のリスクをできる限り学んでおく
  • 信頼できる獣医師・ブリーダーに事前に相談しておく
  • 将来、皮膚や耳・目の治療費がかさむ可能性も想定しておく
  • 保険や積立など、長期的な医療費への備えを検討しておく

といった 「現実的な準備」 をしておくことが、
結果的に自分自身の安心にもつながります。


6-4. ミニチュアダックスと一生付き合ううえで大切にしたい視点とは?

ミニチュアダックスの平均的な寿命を考えると、
10年以上、一緒に暮らしていくことが珍しくありません。

  • 子犬の数カ月のキラキラした時間
  • 青年期のやんちゃでパワフルな数年間
  • シニア期のゆったりした時間

そのすべてのステージを通じて、
いちばん大切になってくるのは、

「その子が、痛みや苦しみが少なく、自分らしく生きていけるかどうか」

です。

毛色は、そのスタート地点のひとつに過ぎません。

だからこそ、

  • その子が生涯を通じて、どんな体を授かる可能性があるのか
  • その設計(遺伝)の背景に、どんな考え方の繁殖があるのか

という視点で、ミニチュアダックスと向き合っていただけたらと思います。

7. トラストブリーダー・Schildkroteが考える「レアカラー」と健康のまとめ

ここまでお伝えしてきたとおり、シルトクレーテが大事にしているのは
「レアカラーかどうか」ではなく、その色がどんな設計で生まれてきたか という点です。

7-1. 毛色=見た目ではなく「設計図の一部」

毛色は、おしゃれや流行だけの問題ではなく、

  • 色素の強さ・弱さ
  • 体質や肌の強さ
  • どんな血統から生まれているか

といったものがにじみ出る「設計図の一部」と考えています。

マール同士の交配(ダブルマール)や、極端に色素を薄くする設計は、
その子の耳・目・皮膚に 生まれつき大きな負担 をかける可能性があります。
シルトクレーテは、こうした「無理な設計」を避けることを基本方針にしています。

7-2. 「生まれる前・育つ間・その後」を一つながりで見る

トラストブリーディングでは、

  1. 生まれる前の繁殖設計(血統・毛色・健康)
  2. 引き渡しまでの育成環境(親犬・子犬の生活と社会化)
  3. 迎えられた後のフォロー(相談・里帰り・つながり)

をバラバラではなく、一つながりの責任として考えます。

毛色だけでなく、この三つが整っているほど、
その子の一生は安定しやすい、というのが私たちの実感です。

7-3. レアカラーを「否定するため」ではなく、選ぶ軸を増やすために

レアカラーに惹かれる気持ち自体は自然なことです。
シルトクレーテが伝えたいのは、

  • レアカラーの「かわいさ」と「リスク」の両方を知ったうえで
  • 繁殖の背景やブリーダーの考え方も含めて
  • 自分なりの軸で選べる飼い主さんが増えてほしい

ということです。

もしこの記事を読んで、

「毛色だけでなく、繁殖の考え方や健康まで見てみよう」

と思っていただけたなら、
それが、あなたとこれから迎えるダックスにとっての、いちばん大きな一歩だと考えています。

なぜ、賢い愛犬家は「プロが12ヶ月育成した」成犬ミニチュアダックスを選ぶのか?

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