ミニチュアダックスフンドのロングヘアーは、豊かな被毛と多彩な毛色が魅力のひとつです。見た目のバリエーションが多いことから「どんな色があるの?」「人気の毛色は?」と気になる方も多いでしょう。しかし実は、毛色は単なる見た目だけでなく、健康や繁殖基準とも深く関わっているのです。この記事では、代表的な毛色の種類から、メラニン色素との関係、2026年1月1日から始まるJKC(ジャパンケネルクラブ)の基準改訂まで、専門的な視点でわかりやすく解説します。


目次

  1. ミニチュアダックスフンド・ロングヘアーにはどんな毛色がある?
     1-1. 単色(レッド・クリーム・イエローなど)
     1-2. 二色(ブラックタン・ブラックイエロー・チョコタンなど)
     1-3. 模様や特殊カラー(ダップル・ブリンドルなど)
  2. 人気の毛色は?どんなイメージを持たれている?
     2-1. 人気上位のカラー(ブラックタン・レッド・クリームなど)
     2-2. 珍しい毛色と注目されやすい理由
  3. 毛色と健康には関係があるの?
     3-1. メラニン色素とは?(フェオメラニンとユウメラニンの違い)
     3-2. 色素が健康に与える影響(皮膚・耳・目など)
     3-3. 希薄色やダップルにみられるリスク
  4. なぜレッドやブラックタンが安定した毛色といわれるの?
     4-1. レッドの健全性と歴史的なスタンダード
     4-2. ブラックタンでは「タンの濃さ」が重要な理由
  5. 2026年からJKCでスタンダード外になる毛色は?
     5-1. 対象となる毛色一覧と×印の意味
     5-2. なぜこれらの毛色が除外されるのか(色素希薄化と遺伝的リスク)
     5-3. 繁殖や血統証への影響
  6. 毛色を選ぶときの本当に大切な視点とは?
     6-1. 見た目の好みだけで選ぶリスク
     6-2. 健全性を優先するという考え方
     6-3. 専門家が伝えたい「毛色の本質」
  7. よくある質問(FAQ)
     Q1. 珍しい色のダックスは健康に問題があるの?
     Q3. 毛色によって性格は変わるの?
     Q4. クリームとイエローはどう違うの?
     Q5. ダップルは繁殖してもいいの?
     Q6. 毛色によって寿命は変わるの?
  8. トラストブリーダー・Schildkroteの哲学から見た毛色の本質

ミニチュアダックスフンド・ロングヘアーにはどんな毛色がある?

ミニチュアダックスフンドのロングヘアーには、大きく分けて「単色(ソリッド)」「二色(バイカラー)」「模様や特殊カラー」の3種類があります。

単色(ソリッドカラー)

  • レッド:もっとも伝統的で、スタンダードにも沿った代表的な色。
  • クリーム:淡いベージュ〜ホワイトに近い柔らかな色合い(スタンダード外)。
  • イエロー:明るい単色ですが、2026年以降はスタンダード外に。

二色(バイカラー)

  • ブラック&タン:黒い被毛に、目の上や胸元に明るいタン(茶)模様。
  • ブラック&イエロー:かつては認められていましたが、2026年以降スタンダード外。
  • チョコレート&タン:こげ茶色にタン模様。

模様や特殊カラー

  • ダップル:濃淡の斑点模様。個体差が大きく、繁殖には注意が必要。
  • ブリンドル:縞模様が特徴。

人気の毛色は?どんなイメージを持たれている?

ペットショップやブリーダーでの人気ランキングでは、以下のような傾向が見られます。

  • 1位:ブラック&タン
  • 2位:レッド
  • 3位:クリーム

珍しい色(ダップルやイザベラなど)はSNSで注目を集めやすいですが、必ずしも健康面で安心できるとは限りません。人気と健全性は必ずしも一致しないことを理解しておくことが大切です。


毛色と健康には関係があるの?

実は犬の毛色は、体の健康と直結しています。そのカギを握るのが メラニン色素 です。

メラニン色素とは?(フェオメラニンとユウメラニン)

  • フェオメラニン:赤系の色素(レッドやタンの色合い)。
  • ユウメラニン:黒や濃い茶色の色素(ブラックやチョコの色合い)。
    これらの組み合わせによって多彩な毛色が生まれます。

色素が健康に与える影響

メラニンは紫外線から皮膚や被毛を守り、耳や目の機能にも影響します。
色素が極端に薄い犬では、

  • 皮膚疾患が起きやすい
  • 耳の聞こえに影響が出ることがある
  • 免疫力の低下が指摘される
    といったリスクが報告されています。

希薄色やダップルにみられるリスク

ブルー、イザベラ、ダブルダップルといった毛色は、色素異常に関連する健康リスクが懸念されるため、繁殖上も厳しく制限されています。


なぜレッドやブラックタンが安定した毛色といわれるの?

レッドの健全性と歴史的なスタンダード

レッドは、フェオメラニンがしっかり発現している安定した色素で、古くからダックスフンドの基本色とされています。そのため、健康面や繁殖の健全性においても安心感がある色といえます。

ブラックタンでは「タンの濃さ」が重要な理由

ブラックタンは一見「黒が主体」と思われがちですが、実際にはタン部分の色素の濃さが重要です。タンが薄すぎると色素の弱さが疑われることもあり、健全性の指標とされています。


2026年からJKCでスタンダード外になる毛色は?

JKCは2026年1月1日から、以下の毛色を「ブリードスタンダード外」とし、血統証明書に「×印」をつけると発表しました。

対象となる毛色一覧

  • ブラック&イエロー
  • ブラック&イエロー・ブリンドル
  • ブルー&タン
  • ブルー&タン・ブリンドル
  • ブルー&イエロー
  • ブルー・ダップル
  • ブラウン&イエロー
  • チョコレート&イエロー
  • フォーン&タン
  • ゴールド
  • ゴールド・ブリンドル
  • ゴールド・ダップル
  • イザベラ&タン
  • イザベラ&イエロー
  • イザベラ・ブリンドル
  • イザベラ・ダップル
  • レディッシュ・ブラウン
  • レディッシュ・イエロー
  • シェーデッド・イエロー
  • シルバー&イエロー・ダップル
  • シルバー・ブリンドル
  • ウィートン
  • イエロー
  • イエロー&ブラック
  • イエロー・ブリンドル
  • イエロー・ダップル

なぜ除外されるのか

これらの毛色は、色素の希薄化や遺伝的リスクに関連しているため、繁殖の健全性を守る目的でスタンダード外とされました。

繁殖や血統証への影響

対象毛色の犬を飼っていても、ペットとしての価値が下がるわけではありません。ただし繁殖に関しては、今後大きな制約を伴うことになります。


毛色を選ぶときの本当に大切な視点とは?

見た目の好みだけで選ぶリスク

「可愛いから」「珍しいから」という理由だけで毛色を選ぶと、後々健康トラブルに直面する可能性があります。

健全性を優先するという考え方

毛色は「見た目の個性」であると同時に「健全性の指標」でもあります。繁殖や血統の背景を理解したうえで選ぶことが大切です。

専門家が伝えたい「毛色の本質」

毛色はただの飾りではなく、犬の健康と未来を映す鏡。その意味を理解することで、愛犬との暮らしはより安心で豊かなものになります。


よくある質問(FAQ)

Q1. 珍しい色のダックスは健康に問題があるの?
必ずしも全ての個体に問題が出るわけではありませんが、色素の希薄化と健康リスクには関連があるとされています。

Q2. 毛色によって性格は変わるの?
科学的には毛色と性格に直接的な関連はありません。育った環境やしつけの影響が大きいとされています。

Q3. クリームとイエローはどう違うの?
クリームはより淡く上品な色合いで、イエローはやや濃く黄色味を帯びています。

Q4. ダップルは繁殖してもいいの?
片親がダップルの場合は可能ですが、両親ともダップルにすると「ダブルダップル」となり、繁殖禁忌とされています。

Q5. 毛色によって寿命は変わるの?
毛色そのものよりも、色素の健全性や遺伝的背景が寿命に影響する可能性があります。


トラストブリーダー・Schildkroteの哲学から見た毛色の本質

ミニチュアダックスフンドの毛色は、単なる「見た目の好み」ではなく、その犬が持つ健康の基盤を映す指標です。私たちSchildkroteでは、毛色を選ぶときに「この犬が生涯にわたり健やかに暮らせるか」という観点を最優先に考えています。

特に、レッドやブラックタンのように色素が安定している毛色は、長い歴史の中で健全性と結びついて守られてきたものです。一方で、ブルーやイザベラなどの希薄色は、見た目の珍しさの裏に遺伝的リスクを抱えることがあり、2026年以降のJKC基準改訂もその流れを示しています。

Schildkroteの哲学は、「生まれる前から始まる健全な繁殖」「引き渡し前の丁寧な育成」「迎えた後の一生涯のサポート」を通じて、犬と人が安心して共に暮らせる未来をつくることです。毛色の健全性を理解することは、その第一歩でもあります。

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  • カニンヘンダックス・ミニチュアダックスで世界No.1として有名になったトラストブリーダー・亀川正敏

    宮城県登米市のドイツ純血ダックス専門犬舎(シルトクレーテ)で、繁殖・育成環境を構築し、24時間/365日を犬を過ごしながら、世界水準のブリーディングを追求。先天性遺伝の排除、骨格構成・性格など「ダックスの犬質」にこだわったブリーディング歴30年超。 日本国内ではJKCのアウトスタンディングブリーダー、ペディグリーアワード、本部展BOBなどチャンピオン多数受賞。国際舞台では、World Dog Show 2017 Leipzig World Best Breeder ML Dachshund、KL Dachshundなど、アジア・ヨーロッパ・世界各地のドックショーで、数々のチャンピオン受賞歴を持つ。 日本基準にとらわれず、世界基準であるFCI(国際畜犬連盟)に忠実な犬づくりを徹底。「本物の美しさと健全性、そして精神性を未来へ継承すること」を使命とする。JKC公認ハンドラー。

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