「ブリーダーから迎えれば安心」「ペットショップより信頼できる」
そんな言葉を見聞きして、ブリーダーを探し始めた方も多いのではないでしょうか。
けれど、実際に「ダックスフンド ブリーダー」と検索してみると、そこに並ぶのは「子犬販売中」「今すぐ引き渡しOK」といった広告的な言葉ばかり。
その人たちは本当に“ブリーダー”と呼べる存在なのか。あるいは、“ブリーダー”という言葉自体が、もはや軽く使われすぎているのではないか——。
本記事では、ダックスフンドという犬種を例に、本来の意味での“ブリーダー”とはどんな存在であるべきか、そしてどのように見極めるべきかを深く掘り下げます。
Contents
目次
- そもそも「ブリーダー」とは何か?──言葉の軽さと本来の重さ
- 名乗るだけでは足りない──本物のブリーダーに必要な資質とは
- 見学・問い合わせ時に見抜くべき“違和感”とは
- 子犬を迎えたあとに見える“本当の姿”
- 本来のブリーダーとは、犬種のあるべき姿を追い、より良い形で未来に繋ぐ人である
1. そもそも「ブリーダー」とは何か?──言葉の軽さと本来の重さ
「ブリーダー」は、法的には“動物取扱業”のひとつに登録されていれば誰でも名乗ることができます。
つまり、登録さえしていれば、専門知識や育成経験がなくても「ブリーダーです」と言えてしまうのが現実です。
この現状が、「名乗っている=信頼できる人」という誤解を招いています。
本来、“ブリーダー”とは単なる「犬を生ませる人」ではありません。
命を生むその瞬間から、未来までを設計し、責任を持つ「育て手」であるべきです。
2. 名乗るだけでは足りない──本物のブリーダーに必要な資質とは
■ 健康と命に関する深い理解と対策
本物のブリーダーは、親犬に対する健康診断や遺伝病リスクの管理を当然のように行います。
ダックスフンドであれば、様々な疾患を見据えた上での計画的な繁殖が求められます。
また、複数犬種を同時に扱うブリーダーよりも、ダックスフンド専門として知識と経験を積み重ねている人の方が、はるかに信頼できます。
■ 環境と育成へのこだわり
犬舎の清潔さや、子犬たちの過ごすスペース、温度管理、音やにおいへの配慮など、“犬の立場”に立った環境づくりをしているかが問われます。
さらに、トイレトレーニングや人とのふれあい、音への慣れなどを行う「マナー入れ」は、家庭犬としての人格形成に不可欠です。
■ 譲渡後への責任と姿勢
「売ったら終わり」ではなく、「譲ってからが本当の始まり」と考えるのが、本物のブリーダーです。
些細な不安やトラブルでも、親身に相談に乗ってくれる人かどうか——これは、問い合わせや見学の段階ですでに表れています。
3. 見学・問い合わせ時に見抜くべき“違和感”とは
見学や問い合わせは、ただ子犬を見るだけの機会ではありません。
“この人から迎えていいのか”を見極める最も重要なタイミングです。
■ 親犬を見せてくれない
「今いない」「体調が悪い」などと、親犬を見せたがらない場合は要注意です。
親犬の性格や健康は、子犬にも直結します。
■ 子犬の環境が整理されていない
ケージが汚れている/においが強い/水が新しくない——
これらは“目に見える無責任さ”です。
■ 契約を急かすような対応には、要注意
本来、ブリーダーにとって譲渡とは「売ること」ではなく、「その命の未来を託すこと」です。
だからこそ、飼い主が納得いくまで時間をかけて判断してもらうのが当然の姿勢です。
ところが、こんな言葉が返ってくる場合は、明らかに“売ること”が優先されている兆候です:
- 「この子、他にも検討してる方がいて…すぐにご決断下さい」
- 「予約金を入れてくれた方を優先しています」
- 「見学の当日に決めてくれたらお値引きしますよ」
- 「今週中に決めないと、次の方に回しますね」
こういった“急がせる”表現がある場合、その人は犬の将来より「今の契約」を大事にしている可能性が高いです。
また、こちらの質問や不安に対して十分な説明をせず、話を早めようとする態度も、信頼性に欠けます。
本来、信頼できるブリーダーであればこう言います:
「どんなに時間がかかっても、心から納得してから迎えてほしいと思っています」
この一言の有無が、その人の覚悟と姿勢を象徴していると言っても過言ではありません。
4. 子犬を迎えたあとに見える“本当の姿”
実は、どんなに丁寧に選んだつもりでも、本当のブリーダーの姿は「迎えたあと」にこそ現れます。
- トイレのしつけがまったくされていない
- 社会性が育っておらず、人を極端に怖がる/興奮する
- 先天的な異常が見つかっていたのに説明がなかった
- 連絡をしても返信がない、相談できない
これらは、育成・管理・責任のどこかが欠けていた証拠です。
だからこそ、事前の確認が大切です。
5. 本来のブリーダーとは、犬種のあるべき姿を追い、より良い形で未来に繋ぐ人である
schildkroteが考える「本当のブリーダー」とは、犬種の未来を守る“継承者”です。
■ 形だけでなく「本質」を守るために
ダックスフンドは、見た目の可愛さだけで存在しているのではありません。
狩猟犬としての俊敏さ、勇敢さ、そして胴長短足の機能性。これらを理解せずに、「小さくて珍しいカラー」だけを求めて交配することは、犬種の本質を削る行為です。
■ 文化を守る意志と、飼い主との関係を育む覚悟
本来のブリーディングとは、「文化を守ること」であり、
また、迎えてくださるオーナー様と“一緒にその犬の人生を支える覚悟”が求められます。
マナー入れや育成計画は、犬のためだけではなく、
未来の飼い主との関係性が良いものになるようにという思いからです。
■ 日本には、本来の意味でのブリーダーはほとんどいない
これは残念ながら、現場で日々犬たちと向き合っている者の実感です。
“繁殖して売るだけ”の人が大半を占めるなかで、本来の意味でのブリーダーは、ほんの一握りしか存在していません。
だからこそ、私たちはこの言葉の価値を守る責任がある。
「犬種の文化と未来を守る者」という本来の意味を、改めて伝えていきたいのです。
まとめ:命をつなぐ覚悟のある人から、命を迎えてほしい
子犬との出会いは、人生で何度もあることではありません。
だからこそ、その出会いが「心から信じられるもの」であってほしいと、私たちは願います。
ブリーダーとは、ただ生ませて譲る人ではなく、
命の質と、犬と人の幸せな関係をつくる最初の責任者です。
そして何よりも、犬種の文化と歴史を守り、未来に繋げる存在こそが、真のブリーダーなのだと私たちは信じています。
あなたが本当の意味で“犬と向き合える人”に出会えるように、
そして、犬たちの未来が正しく守られるように、schildkroteはこれからも声を上げ続けます。
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