「ドイツ系」「イギリス系」「アメリカ系」という言葉を聞いたことはありますか?
ダックスフンドは原産国がドイツであることは広く知られていますが、その後イギリスやアメリカに渡り、それぞれの国で繁殖・改良が進められてきました。
その結果、見た目や性格、さらには公式のスタンダード(犬種標準)にも違いが生まれています。
本記事では、それぞれの系統の特徴を整理しつつ、日本でダックスを迎える際にどう理解すべきかを解説します。
Contents
目次
- なぜ「ドイツ系・イギリス系・アメリカ系」という分け方があるのか?
- ドイツ系ダックスの特徴とは?
- イギリス系ダックスの特徴とは?
- アメリカ系ダックスの特徴とは?
- 日本でよく見られるダックスはどの系統?
- 系統をどう選ぶべき?それとも気にしなくていい?
- 違いを知る楽しみと、繁殖哲学へのつながり
1. なぜ「ドイツ系・イギリス系・アメリカ系」という分け方があるのか?
ダックスフンドは、もともとドイツでアナグマ猟に使われていた犬です。
頑丈な体と優れた嗅覚、穴に潜り込むための胴長短足という体型は、すべて「実用性」を重視した結果でした。
しかし19世紀以降、イギリスやアメリカに持ち込まれると、それぞれの国の文化やニーズに合わせて改良されていきます。
- イギリスでは「家庭犬としての愛らしさ」や「胴長短足な体型」が重視される
- アメリカでは「華やかで存在感のあるスタイル」が追求される
こうして「狩猟犬としての原点を残すドイツ系」「見た目や愛らしさを重んじるイギリス系」「華やかさを求めるアメリカ系」という違いが生まれました。
2. ドイツ系ダックスの特徴とは?
- 体格:筋肉がしっかりしており、胴は長すぎず、狩猟犬らしいバランスの取れた体型。
- 性格:冷静で慎重。集中力があり作業犬らしい気質。
- ブリードスタンダード:国際畜犬連盟(FCI)の規定に準じ、実用性を重視した犬種標準。
3. イギリス系ダックスの特徴とは?
- 体格:やや丸みがあり、胴が長めで足が短く見える傾向。柔らかく可愛らしい印象。
- 性格:人懐っこく陽気で、家庭犬として扱いやすい。
- ブリードスタンダード:イギリスケネルクラブ(KC)の基準を採用。
4. アメリカ系ダックスの特徴とは?
- 体格:首がやや長めで胸が深く、ショー映えする動きを重視。
- 性格:社交的で明るく、人との生活に適応しやすい。
- ブリードスタンダード:アメリカンケンネルクラブ(AKC)の基準を採用。
5. 日本でよく見られるダックスはどの系統?
日本では、多くのダックスが「複数の系統が混ざったタイプ」です。
血統書があれば、どの団体(FCI・KC・AKC)に基づく血筋かを確認できますが、実際には長い歴史の中で交配が進んでいるため「純粋なドイツ系だけ」「完全にイギリス系だけ」という子は少数派です。
日本のダックスは、世界のエッセンスが混ざり合った「ハイブリッド」が多いといえるでしょう。
6. 系統をどう選ぶべき?それとも気にしなくていい?
「どの系統が自分の家庭に合うのか?」と考える方も多いですが、実際には育った環境・繁殖哲学の方が重要です。
- 血統やスタンダードはあくまで「傾向」
- 性格や健康は「親犬の性質」や「育成環境」に大きく左右される
- 家庭で重視すべきは「健康・性格・相性」の3点
系統の違いは知識として楽しみつつ、最終的には「どんな環境で生まれ、育ったか」で判断するのが賢明です。
7. 違いを知る楽しみと、繁殖哲学へのつながり
「この子はアメリカ系っぽい顔立ちだな」「ドイツ系の骨格が残っているかも」――そんなふうに違いを観察するのも、愛犬との暮らしを豊かにしてくれます。
しかし、もっと大切なのは「繁殖の背景にある哲学」です。
どの系統であれ、健康で幸せに生きられるかどうかは、生まれる前の繁殖計画・引き渡し前の育成・引き渡し後のフォローによって決まります。
違いを「豆知識」として楽しむだけでなく、その裏にある「命をつなぐ考え方」にも注目すると、ダックスとの暮らしはさらに深みを増すでしょう。
本記事では、ドイツ系・イギリス系・アメリカ系の違いを整理しましたが、最終的に大切なのは「どんな環境と哲学で生まれたか」という点です。
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