「最近、うちのダックスの毛がよく抜ける気がする…これって普通?」
そう思ったことがある方は少なくないでしょう。

実は、ミニチュアダックスフンドの抜け毛には毛質や性別、生活環境、さらには血統まで、さまざまな要因が関係しています。中には「抜け毛が少ない」と感じられる個体もいますが、それには理由があります。

この記事では、毛質の違いによる抜け毛の傾向や、適切なケアの考え方について、できる限りわかりやすく解説していきます。


目次


ミニチュアダックスフンドは抜け毛が多い犬種なの?

一般的に、ミニチュアダックスフンドは「それなりに抜け毛がある犬種」と言われます。ただし、毛の長さや毛質、さらには飼育環境によっても「多く感じるかどうか」は異なります。

毛質別に抜け毛の違いはある?

ミニチュアダックスには主に3つの毛質があります。

  • スムースヘアー:短毛でツヤのある毛質。アンダーコートもあるため、意外としっかり毛が抜けます。毛が短く軽いため、掃除の際に「服につく」「舞いやすい」と感じる方も多いようです。
  • ロングヘアー:長く柔らかい毛が特徴。アンダーコートの密度が高い場合は、季節の変わり目に一気に抜け毛が増えることがあります。
  • ワイヤーヘアー:硬めの毛質で、手入れにコツがいりますが、抜け毛の量は個体差が大きく、一概には言えません。

ドイツ純血のロングヘアーはなぜ抜け毛が少ないのか?

特筆すべきは、ドイツ純血のロングヘアードダックスフンドの毛質。一般的なロングヘアーと比べて、アンダーコートの量が少なめである傾向があり、その結果として抜け毛も比較的少ないと感じられることがあります。

これは、生まれつきの体質と毛質の違いによるものであり、ブリーディングの背景と深く関係しています。


抜け毛が増える原因は?換毛期だけじゃない?

「春と秋は換毛期で毛がよく抜ける」と言われますが、ミニチュアダックスにおいては少し事情が異なります。

換毛と性別の関係

  • メスの場合:春・秋というよりも、ヒート(発情期)のサイクルと連動して換毛する傾向があります。ヒートの前後で毛質や抜け毛の量が変わることもあるため、周期的な観察が大切です。
  • オスの場合:はっきりとした換毛期があるわけではなく、年中を通して少しずつ抜け続けるのが一般的。とくにドイツ純血系のオスには、その傾向がよく見られます。

健康面との関係は?

抜け毛はダックスフンドにとって「自然な代謝の一部」であり、多くの場合、病気ではありません

ただし、以下のようなケースでは注意が必要です:

  • 部分的にハゲている
  • フケやかゆみを伴う
  • 食欲や元気がない など

このような変化があれば、早めに獣医師の診察を受けることをおすすめします。


抜け毛ケアの本質は「減らすこと」ではない

「抜け毛を減らす」ことに必死になりすぎると、本来の皮膚のバランスを崩したり、ストレスや別のトラブルを招くこともあります。大切なのは、「健康的に抜ける毛と、うまく付き合っていくこと」です。

抜け毛ケアで大切な5つの視点

  1. 食事の質:高タンパクで良質な脂質を含むフードを選ぶことが、健康な毛づやにつながります。
  2. 飲み水:新鮮で安全な水を常に用意し、水分代謝を保つことが大切です。
  3. シャンプーと皮膚ケア:過剰に洗いすぎず、皮膚常在菌を守る整菌的なケアが望まれます。
  4. 生活環境の整備:風通しがよく、湿気がこもらない空間を意識しましょう。高湿度は真菌(カビ)性皮膚炎の原因になることもあります。
  5. グルーミングと掃除の習慣化:定期的なブラッシングと、抜け毛をこまめに掃除すること。特別なことより、「続けること」が一番の予防策です。

抜け毛とうまく付き合うために

ミニチュアダックスフンドにとって、抜け毛は当たり前の生理現象です。特に毛の短いスムースヘアーや、アンダーコートの少ないドイツ系のロングヘアーであっても、「ゼロ」にすることはできません。

無理にコントロールしようとするのではなく、毛が抜けても暮らしやすい生活環境を整えること。
それこそが、ダックスフンドとの豊かな共生の第一歩です。

  • カニンヘンダックス・ミニチュアダックスで世界No.1として有名になったトラストブリーダー・亀川正敏

    宮城県登米市のドイツ純血ダックス専門犬舎(シルトクレーテ)で、繁殖・育成環境を構築し、24時間/365日を犬を過ごしながら、世界水準のブリーディングを追求。先天性遺伝の排除、骨格構成・性格など「ダックスの犬質」にこだわったブリーディング歴30年超。 日本国内ではJKCのアウトスタンディングブリーダー、ペディグリーアワード、本部展BOBなどチャンピオン多数受賞。国際舞台では、World Dog Show 2017 Leipzig World Best Breeder ML Dachshund、KL Dachshundなど、アジア・ヨーロッパ・世界各地のドックショーで、数々のチャンピオン受賞歴を持つ。 日本基準にとらわれず、世界基準であるFCI(国際畜犬連盟)に忠実な犬づくりを徹底。「本物の美しさと健全性、そして精神性を未来へ継承すること」を使命とする。JKC公認ハンドラー。

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