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ダックスフンドの育て方
― 本物のミニチュア&カニンヘンダックスと、豊かに暮らすために ―
ダックスフンドは小型犬でありながら、狩猟犬としての本能と高い身体能力を備えています。特にドイツ純血の犬たちは、その構成・気質・動きのすべてに“本質的な美しさ”と“健やかさ”を宿しています。こうした犬たちの魅力を引き出す鍵は、日々の接し方と環境づくりにあります。
1. 基本的な接し方としつけの考え方
カニンヘンもミニチュアも、もともとはアナグマ猟のために作られた犬種であり、ドイツのブリードスタンダードでは現在も“狩猟犬”としての資質を重視しています。好奇心旺盛で注意深く、活発で人懐こい性格は、正しく育てれば家庭犬としても申し分のない資質となります。
しつけの基本は「誉める」と「叱る」のメリハリをつけること。曖昧な伝え方では犬に伝わりません。また、犬にとって重要なのは“誰から言われたか”という点。信頼される飼い主になるには、日々の接し方がカギとなります。
犬の要求にすべて応えてしまうと、いつの間にか主導権が犬に移ってしまいます。可愛いからといっておねだりや飛びつきに毎回応じるのではなく、飼い主のペースに犬を合わせていくことが、落ち着いた関係づくりに繋がります。
特にドイツ系のダックスは驚くほどの運動能力を持ち、イスやテーブル、棚の上にまで軽々と飛び乗ることがあります。「ソファに乗ると腰に悪い」といった次元ではなく、“まさかそんなところに!?”というような行動をとるため、危険な場所や登ってほしくない場所には最初から明確にルールを教えましょう。
犬の性格は十犬十色。多少やんちゃでも、噛まない・唸らない・人に好かれる子であれば、それはその子の魅力として大切にしてあげてください。大人になって困ることは、子犬のうちからしっかり教えておく。それだけで、飼い主も犬もぐっと暮らしやすくなります。
2. 食事について(ドッグフード)
犬の身体をつくるのは、日々の食事です。筋肉も骨も内臓も被毛も、すべては“何を食べるか”にかかっています。なかでもタンパク質は最重要で、体内で分解されてアミノ酸となり、細胞や組織を構成する材料となります。これはまさに「家を建てる木材」のような存在です。
私たちは、オリジン・K9ナチュラル・ジウィピークなど、第一原材料が肉である高タンパクかつ高品質なフードを与えています。価格やブランドだけで判断するのではなく、「原材料の質」と「栄養設計」に注目して選ぶことが大切です。
3. 水について
動物の体の60〜70%は水分でできており、水は食事以上に重要とも言える要素です。日本の水道水には塩素が含まれており、人間基準では安全でも、犬にとって長期的にはリスクになり得ます。浄水器などで塩素を除去することは必須と考えています。
また、硬水・軟水の違いについては様々な意見がありますが、ヨーロッパでは基本的に硬水が一般的であり、私たちも15年以上硬水を与え続けています。健康上の問題は一切確認されておらず、「硬水はダメ」と決めつけるのではなく、実例を元に判断してほしいと考えています。
4. おやつについて
おやつは、主食であるドッグフードの補助として考えるべきで、与えるタイミングや内容に気をつけることが大切です。無添加・高品質な素材を使ったものを選び、現在では「フリーズドライのおやつ」が特に優れた選択肢となっています。
また、歯の生え変わりや歯石対策、アゴの発達のためにも「長く噛めるおやつ」は非常に有効です。ただし、牛のひづめのような極端に硬いものは歯を欠く恐れがあるため、注意が必要です。
5. サプリメントについて
高品質なドッグフードを与えていれば、基本的にサプリメントは必要ありません。むしろ、過剰な栄養摂取が内臓に負担をかけることもあります。ただし、腸内環境を整える乳酸菌や微生物系サプリメントは例外で、私たち自身もその効果を実感しています。
免疫力や皮膚・被毛の状態、消化吸収などに良い影響があり、症状の予防や改善に役立つ場合もあります。必要に応じて、私たちからおすすめの製品をご案内することも可能です。
最後に
犬の育て方に絶対の正解はありません。ただし、犬という命と本気で向き合い、信頼関係を築き、日々の環境を整えていくことで、犬はその力を最大限に発揮し、人生に喜びと彩りをもたらしてくれる存在になります。
本物のダックスフンドと、心から通じ合える関係を──その第一歩が、今日の“育て方”です。
