④-3【発酵・微生物】内側から整える生命の循環
見えない命が、見える命を支えている。
導入
健康な犬は、体の内側で多くの“見えない命”に支えられています。
それが、腸内や皮膚に棲む微生物たちです。
腸は「第二の脳」とも呼ばれるように、
免疫、精神、代謝のすべてに深く関わっています。
腸が整えば、皮膚も毛も表情も整う。
つまり、外側の健康は、内側の調和の結果なのです。
シルトクレーテでは、この“内側と外側の命の循環”を整えるために、
発酵と微生物の力を積極的に活用しています。
理念・考え方
微生物とは、ただの菌ではなく、「命をつなぐ仲介者」です。
腐敗を防ぎ、発酵を進め、体内外のバランスを保つ。
その働きは目には見えませんが、
犬たちの皮膚や便、呼吸の匂い、そして心の落ち着きとして現れます。
トラストブリーディングでは、
菌を“排除すべき存在”ではなく、“共に生きるパートナー”と捉えています。
抗菌ではなく、共生。
除去ではなく、整える。
これが、私たちの“整える”における微生物観です。
実践内容
・発酵食品や自然酵素の取り入れ
腸内環境を整えるために、乳酸菌や酵母由来の発酵素材を活用しています。
体質や季節、犬の状態に合わせて種類を変え、
腸内の多様性を保つことを大切にしています。
・皮膚への微生物活用ケア
皮膚もまた“外の腸”ともいえる環境です。
常在菌のバランスが保たれることで、外敵への防御力が高まり、
皮膚の潤い・被毛の質・匂いまでも安定します。
シルトクレーテでは、微生物を活用したスキンケア・洗浄法を採用し、
“清潔=菌をなくす”ではなく、“菌を整える”という発想で日々のケアを行っています。
・微生物を活かした清掃・環境ケア
清潔とは“菌がいないこと”ではなく、“菌が偏っていないこと”。
犬舎内の空間にも発酵菌を活用し、
空気全体の常在菌バランスを保つことで、
皮膚トラブルやニオイの発生を防ぎ、自然な免疫環境を維持しています。
・腸と皮膚をつなぐケアの循環
腸内が整えば皮膚も整い、皮膚が健康であれば外の刺激にも強くなる。
その結果、ストレスも減り、腸の動きも安定する。
この“内と外の循環”を意識しながら、日々のケアを行っています。
・発酵のリズムを生活に取り入れる
発酵は「時間を味方につける」行為です。
早く結果を求めるのではなく、
ゆっくりと変化を見守る。
その姿勢が、命の成長を信じるブリーディングの姿勢にも重なります。
シルトクレーテの哲学
見えない命を信じるということは、
自然の力を信じるということです。
犬の体も菌も、同じ生命の循環の中にあります。
どちらかが主でどちらかが従ではなく、
“命が共に在る状態”こそが健康だと考えています。
私たちは、過剰に守らず、過小に扱わず、
命の流れをそのまま信頼する。
発酵と微生物は、その「信頼」をかたちにする存在です。
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内側の命が整えば、次は外側──
犬たちが過ごす「環境」そのものを整えます。
光、風、温度、空気の流れ──
それらを“命の背景”として整えることが、次のテーマです。
まとめ
微生物は、命の隙間をつなぐ存在です。
見えない世界の調和が、目に見える健康をつくります。
トラストブリーディングの「整える」は、
消毒や除菌ではなく、“共に生きる環境をつくる”という考え方に立っています。
腸にも、皮膚にも、空気にも──
それぞれの場所に、命を支える微生物たちがいる。
その存在を信じ、整え、活かすこと。
それが、シルトクレーテの“整える”の本質です。
