⑦−1【血統の継承】ドイツ純血ラインを未来へ
血を残すのではなく、“意味”を残す。
導入
シルトクレーテが30年にわたって守り続けてきたのは、
単なる血統図の系譜ではありません。
私たちが受け継いでいるのは、
ドイツ純血ダックスフンドが持つ「本質」そのもの。
それは形やスタイルではなく、
狩猟犬としての資質、知性、気質、そして心の強さです。
血統を継ぐとは、そうした“命の中に流れる文化”を未来へ渡すことだと考えています。
理念・考え方
「ドイツ純血」という言葉は、時に誤解を生みます。
純粋であることは、排他的であることではありません。
私たちにとって“純血”とは、
本来の目的と機能を正しく受け継ぐこと。
体の形、毛の質、動きのしなやかさ、そして心の落ち着き。
それらが本来の姿として調和していることが、
ドイツ純血ラインの誇りです。
この「原点を崩さない」という姿勢こそ、
トラストブリーディングの根幹であり、
どの世代の繁殖にも共通する信念です。
実践内容
・血統の理解と分析
祖先犬の構成や気質を丁寧にたどり、
血の流れと特徴を正確に把握します。
過去にどんな組み合わせでどんな犬が生まれたのか──
その“理由”を読み解くことが、未来への設計図になります。
・狩猟犬としての資質の保持
単なる美しさではなく、動き・嗅覚・反応性など、
本来の機能を失わないように、代々その質を見極めています。
・血統の健全性
遺伝的疾患の有無だけでなく、
気質や体質の偏りを見逃さない観察力を重視しています。
長期的なラインマネジメントを行い、
“血の流れ”が穏やかに続くように設計します。
・時間をかけて残す
短期間で結果を求めることはありません。
数世代かけて血を整え、自然に理想形へ近づけていく。
“焦らない繁殖”こそ、真の純血を育てる道です。
シルトクレーテの考え方
私たちが考える「継承」とは、
単に優れた犬を残すことではありません。
むしろ、血統の中に潜む“思想”を残すこと。
祖先が築いた理想を理解し、
現代の環境の中でどう活かせるかを考える。
その積み重ねが「進化」となり、
未来のドイツ純血ダックスフンドを形づくります。
そのために私たちは、
常に原点に立ち返りながらも、時代の変化に耳を傾け、
「伝統」と「適応」の間で最適な選択を続けています。
まとめ
血統は静かに流れ続ける“生命の川”のようなものです。
流れを止めず、濁らせず、
清らかに次の岸へ渡していく——
それがシルトクレーテの使命です。
ドイツ純血ラインを受け継ぐということは、
ただ古い価値を守ることではなく、
その中に込められた“命への敬意”を未来へつなぐこと。
私たちは、その川のほとりで、
次の世代がその流れを受け取る日を静かに見守っています。
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→ ⑦−2【教育と継承】次世代ブリーダーへの学びの場づくり
血統を守るだけでなく、
その“考え方”をどう受け継ぐか──。
