繁殖とは「命の継承」
繁殖は、ただ子犬を増やすことではありません。
それは、犬種の未来に責任を持ちながら「健全な命」をつないでいく営みです。
私たちシルトクレーテは、30年以上犬と群れで暮らし続けてきた経験と、国際基準に則った知識と実践を背景に、この使命を担っています。
繁殖におけるルールと姿勢
私たちは、犬たちの身体と心の負担を考え、2歳以上になってから繁殖に使うことを原則としています。
1歳前後の若い時期は、まだ体が完成していないだけでなく、体質的・精神的な弱さを抱えた個体ほど、その問題が早い段階で露呈しやすい時期です。
その弱さを知らないまま繁殖に使ってしまえば、子どもへと遺伝させてしまうこともあるでしょう。
だからこそ、成長を待ち、健康や性質を十分に見極めてから繁殖に臨むことで、そのリスクを少しでも軽減したいと考えています。
雄犬においても同様で、精子の質やホルモンバランス、体格の安定性を考えれば、2歳を超えてからが本来の健全性を示す時期です。
私たちは雄雌ともに、2歳以降でなければ責任を持って次世代につなぐことはできないと考えています。
さらに、生涯で4回までの出産に制限しています。
これは「数を増やすための繁殖」ではなく、母犬の健康と生活の質を守るためのルールです。
もちろん、私たちのチェックも完璧ではありません。
だからこそ、都合の良いことだけではなく、現実も含めてお伝えするようにしています。
繁殖の現場には、努力しても避けられないリスクや、思い通りにならないこともあります。
遺伝学と健康管理
私たちが最も重視するのは「遺伝と健康」です。
- PRA(進行性網膜萎縮症)や椎間板ヘルニアといった疾患は、遺伝や構造上の傾向と深く結びついています。
- そのため、遺伝子検査・血統背景・骨格比率などを総合的に考慮し、交配を決めています。
特にダックスフンドにとって重要なのは、
- 体高と体長の比率(オス1:1.7、メス1:1.8)
- 胸の深さと地面までのバランス(胸深が体高の2/3、残り1/3が地面との間隔)
これらは単なる数字ではなく、健全な動きと健康を支える基盤であり、私たちの繁殖哲学の核です。
親犬の選定と組み合わせ
親犬は「見た目が良い」だけでは務まりません。
- 骨格の強さ・運動能力
- 社会性と安定した性格
- 代々受け継がれてきた純血のライン
これらを重視し、さらに「掛け合わせたときにどうなるか」を見極めます。
つまり「一頭の完成度」ではなく、「組み合わせとしての完成度」こそがブリーディングの要です。
出産と子犬の育成
出産は母犬の体調と精神状態を第一に。
子犬たちは、生後4ヶ月まで群れと共に過ごし、
- 犬社会のルール
- 人との信頼関係
- 多様な環境への適応
を学びます。
これは単なる“販売”ではなく、「育てて託す」繁殖の証です。
ドイツ純血を受け継ぐ責任
シルトクレーテの犬たちは、ドイツ純血の血統を基盤としています。
これはブランドではなく、犬種本来の健全性と機能美を守るための資産です。
私たちはこの血統を未来に継承しつつ、現代社会でも心身ともに健やかに暮らせる犬を育てることを使命としています。
結びに
繁殖には、努力しても思い通りにならないことがあります。
それでも私たちは、犬たちと未来のために、できる限りの工夫と学びを重ねています。
その想いを理解していただけることが、私たちにとって何よりの励みです。
詳細な資料はこちらから
シルトクレーテの繁殖理念や具体的な取り組みを、 体系的にまとめたPDF資料をご覧いただけます。犬種の未来を考える方にとって、参考になる内容です。
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