ミニチュアとカニンヘンの違いについて

当犬舎のミニチュアとカニンヘンについて説明します。

現在日本での血統書への登録上のルールはミニチュア同士の子供はミニチュア、
ミニチュアとカニンヘンの子供もミニチュア、カニンヘン同士の子供はカニンヘンとなります。

ミニチュアとカニンヘンの違いは、胸囲が30cmを超えればミニチュア、
30cm以下はカニンヘン、それだけです。

ちなみにミニチュアの基準は30~35cmなので
35cmを超えると一応スタンダードサイズと言う事になります。

体重はこの場合関係ありませんが物理的にある程度の範囲にしぼられます。

そして生後15ヶ月と1日を経過していて胸囲が30cm以下であれば
ミニチュアからカニンヘンへのバラエティ変更が認められていますし、
カニンヘンからミニチュアの場合には胸囲が30cmを超えていて
生後6ヶ月と1日が経過していれば変更が認められます。

そしてここで難義なのがカニンヘンの場合のサイズの許容です。

生後15ヶ月と1日時点で30cm以下であっても年齢を重ねれば骨格が充実し、
胸囲が若干大きくなるのは自然の事であり、ヨーロッパ多くのジャッジは
年齢に応じて32cmくらいまでのオーバーサイズはカニンヘンとして許容します。

と言う事は大き目のカニンヘンと小さ目のミニチュアはほぼ同じ大きさになります。

つまり、かなり曖昧な世界なのです。

ちなみに計測はかなり強めに測るので洋服のサイズを合わせる時の測り方とは違います。

私が測るのと一般の方が測るのでは数cmの誤差が出ると思います。

実際にアクセルは大き目なカニンヘンで、ミニチュアのボビーとのサイズの差は
見た目ではほとんど変わりありません。

ボビーとアクセル
(左ボビー 右アクセル)

当犬舎が最重要視している健全性と美しさを追求した場合、交配相手として選ぶ父犬は
ミニチュアの子か大き目のカニンヘンの子になる事が多いので、血統書の登録上は
ミニチュアとカニンヘンに分かれますが、母犬が小さ目な子が多い事もあり、
必ずしもバラエティ通りのサイズになると言う訳ではありません。

そして意外と大きいサイズが生まれる確率は低いので、何頭か生まれた内の
この子は大きいなと思う子以外は両親のバラエティに関係なく
カニンヘンサイズに納まる事が多いです。

今までの経験から、将来のサイズを予測する事はある程度可能ですので
ミニチュア、カニンヘンと言うバラエティだけで判断せずに
将来サイズはお気軽にお問い合わせ下さい。

ちなみにカニンヘンの方が価値があると思っている方もいるようですが、
当犬舎の場合はそれは当てはまりません。